感動のラスト!パンデミックを乗り越えた真由美と堤司にさらなる試練!2人の恋の行方は?:部長と社畜の恋はもどかしい

公開: 更新: テレ東プラス

【第12話(最終話)】

一番の取引先である大手のホテルが倒産し、「オリエント・ホープ」の営業部には暗雲が立ち込めていた。そんななか、営業部の体制を立て直すべく、人事異動で元営業部のエース・堤司がやってくる。
異動の挨拶する堤司にざわつく営業部の面々。何も聞かされていなかった真由美は、呆然と堤司を見つめる。しばらくの間、堤司は総務部と営業部を兼務するらしい。

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「私はかつてこの営業部にいましたが、6年のブランクがあります。今の私がどこまで通用するか分かりませんが、オリエントの未来のために全力を投じます」

(また営業部で部長と一緒に働くことになるなんて…!)

6年前、新人だった真由美は堤司の部下として働いていた。当時恋愛感情はなかったが、久しぶりにバリバリ働く姿を間近で見た真由美は、「働く部長カッコイイ〜!」と悶絶。

堤司は早速、かつて自分が担当していた大手「プレミアロイヤルホテル」にアポイントを取る。営業部長の石橋亘(脇知弘)をはじめ、驚く一同。

「プレミアロイヤルホテルって、今は大手化粧品会社のアメニティを入れてますよね」

「担当者が代わって見直しを検討しているらしい。系列ホテルは全国に48カ所」

「そうか。これは何としてでも契約をまとめてくれ!」

「ではひとつお願いが。大きな案件になりますので、拝島くんにも力を貸していただきたいのですが」

「!」

堤司にとって拝島は恋敵のため、真由美は意外な人選に動揺する。

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翌日、「プレミアロイヤルホテル」に向かった堤司と拝島。待ち合わせ場所で堤司は拝島に「今日はよろしくお願いします」と挨拶し、拝島も「こちらこそ」と応じる。

「それにしても、なんでまた営業部に。やっぱりまるこのためですか? 仕事にプライベートを持ち込むつもりですか?」

「戻って来たのは自分のためだ。営業の仕事はやりがいを感じるし、オリエントを守りたいんでね」

「……」

堤司に挑戦的な目を向ける拝島。2人はただならぬ緊張感でホテルに入る。その頃、オフィスに残る真由美はソワソワしていた。

「あの2人…もうそろそろアポの時間だよね。まさか…」

ふと仕事の手を止め、2人の様子を想像する。営業部の新旧エースとして戦略で揉めた挙句、「まるこのこともまだ決着してねぇんだよ!」と、ホテルのロビーで取っ組み合いになる拝島と堤司…そこまで妄想すると、真由美のスマホに拝島から着信が。

「もしもし…え!?」

夜になり、営業部のオフィスでは打ち上げが行われていた。堤司と拝島が無事に契約を結んできたのだ。

「プレミアロイヤルホテルとの契約を祝して、乾杯!」

石橋が「本当によくやった。君は営業部のレジェンドエースだ」と称賛すると、「今回契約が取れたのは拝島くんのおかげです」と返す堤司。

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「拝島くんの人の心を掴む手腕には驚きました。そして彼は、我が社の製品に自信とプライドを持っています。それは、仲間を信じているからこそできることです。一緒に働く仲間を信じることができる…営業マンとして一番大切なことです」

拝島は堤司の心意気に思わず涙を浮かべるのだった

「プレミアロイヤルホテル」との大型契約は、オリエントにとって起死回生の一手となった。続いて堤司が提案したのは、“EC事業部”の設立。オリエントのアメニティをインターネットで個人向けに販売する計画で、堤司は真由美を担当者に指名する。

「前に話していただろう。うちの商品を家庭向けにも販売出来たらって…」

6年前。

「うちの商品を使うと、家にいても旅行気分が味わえるんですね。この香りと髪がツヤツヤになる感じ…商品開発部の人たちがこだわって作ってるからですよね。旅行の時以外にも使ってもらえたらいいのに」

堤司は新入社員の真由美が言ったことを覚えていたのだ。

「パンデミックの影響で旅行に行くゆとりのない人にも、うちの商品で旅行気分を味わってもらいたい。アシスタントチームでEC事業部を立ち上げてほしい」

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「はい! 早速今日から始めます!」

「分かってると思うが…」

「はい。残業ゼロ、定時上がりですね!」

真由美が指揮をとり、アシスタントの面々は通販サイトの制作を始めた。試行錯誤を繰り返し、サイトが完成。すると数日後には通販サイトの売り上げが300万円を突破し、喜ぶアシスタントの面々。

夜、いつもの居酒屋に飲みに来た真由美と拝島。

「やっぱり、あの人の言う通りだったな」

「ん?」

「この前、堤司さんと営業回った時、まるこの話になったんだよ」

「私の話?」

「うん。なんでまるこは社畜になったのかって」

堤司と営業回りをした日の帰り道。「まるこは自分に自信がないんですよ。だから人の何倍も頑張らなきゃ、そうしなきゃ自分の存在価値がないって思い込んじゃってるんです」と話す拝島に、「それは違う」と返した堤司。

「『真由美が社畜になったのは…チャレンジャーだからだ』、そう言ってたぞ」

「部長がそんなことを…」

いてもたっていられなくなった真由美を、拝島は「いいよ、払っておくから。行ってこい」と優しく促す。真由美は慌てて居酒屋を飛び出すのだった……。

2人の恋はどうなるのか?

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主人公・まるちゃんこと丸山真由美(中村ゆりか)は結婚後も変わらず社畜として働く傍ら、提司部長(竹財輝之助)とは社内で視線を交わし合ったりとオフィスラブを楽しんでいた。結婚式の計画も立てはじめ全て順調に進んでいる様に見えたが、あることがきっかけで会社を巻き込む事態に発展することに…!?

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