人口が増えすぎ刑務所が足りない未来の刑罰は、自宅での監視刑!?:ゾクッとする怪感話

公開: 更新: テレ東プラス

【この記事の3行まとめ】
・声優の逢坂良太瀬戸麻沙美が「罪と罰」をテーマにした朗読劇を。
・強盗未遂の罪を犯した男は、監視六ヵ月の刑に処される。
・生活を監視されるうちに、男は女性監視官に恋をしてしまうが......?

罪を犯した者には、それ相応の罰が与えられる。しかし、どんな罰が与えられるのかは、時代や法律の改正とともに変わっていくもの。遠い未来では、犯罪者に対してどんな罰が与えられるようになるのだろうか......。

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"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

3月18日(金)の放送では、逢坂良太(「つり球」真田ユキ役)と瀬戸麻沙美(「ちはやふる」綾瀬千早役)が登場。どちらが先輩なのか聞かれた二人は、顔を見合わせ「同じくらい?」とシンクロ。芸歴は全く一緒だそう。二人でラジオ番組のパーソナリティーを務めていたこともあったが、逢坂はその頃ラジオの経験がほとんどなく、何を喋ればいいのかわからなかったというエピソードも。

怪感話#61
「罪と罰」

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ある日、空き巣に入った桐原(逢坂)は、家にいた老人と鉢合わせる。逃げようとすると犬に吠えられ、驚いた桐原は戸棚を倒してしまい、犬がその下敷きになって亡くなった。

罪に問われた桐原には、「監視六ヵ月」の判決が下る。人口が増え過ぎたこの時代、刑務所に入るのは死刑囚くらい。自宅での監視が当たり前なのだ。

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桐原宅を訪れたのは、女性監視官の西本(瀬戸)。半年にわたって桐原の生活を監視し、更生努力が認められた場合は釈放するという。

監視生活は、食事もスケジュールも全て監視官によって決められる。最初は事務的だった西本だが、次第に人間らしい顔を覗かせ、いつしか桐原は西本に好意を寄せるように。

六ヵ月が経った。最終日、桐原は想いを伝えることを決意。更生確認のための質問で、被害者に言いたいことを聞かれた桐原が、「驚かせて申し訳ない。亡くなった犬にも申し訳ない」と述べると、西本は「それだけですか」と問いかける。

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「えっ、その......さぞ可愛がられていたと思うので、亡くした悲しみを思うと胸が痛んで......」

すると、突然、西本が指を鳴らす。

「目には目を、という言葉をご存知ですか」

西本によれば、この言葉はバビロニアのハンムラビ法典に登場する一節。この国は人口と犯罪率の著しい増加により、刑罰法を改め、この思想を取り入れることにしたという。監視は「目には目を」に付随するもので、本当の償いは監視ではないのだと......。

さらに西本は、被害者の老人は一人暮らしで目がほとんど見えず、桐原に吠えた犬は盲導犬だったと告げる。

「つまりあなたは、飼い犬を事故で殺してしまっただけではありません。被害者の視力を、目を奪ってしまったのです。もうおわかりですね?」

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再び、西本が指を鳴らす。
「以上であなたの処罰を終わります。今日から自由の身です」

桐原に与えられた真の罰とは!?

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スタジオトークでは、朗読劇の感想を。瀬戸は、掛け合いのシーンでの逢坂を「安心感しかなかった」と絶賛。これまでアニメ作品で共演してきたこともあり、テンポ感も気持ちよく、「めっちゃ楽しい!」と思いながら演技していたと語った。

次回3月25日(金)の放送は、逢坂良太、瀬戸麻沙美、小林千晃が再び登場。ラブコメっぽいちょっと変わった朗読劇を披露する。重要なお知らせも!