歩きだけで往復2時間越え!往復5時間の遠距離通学「母のためにも...」親孝行娘が通う学校

公開: 更新: テレ東プラス

3月18日(金)夜8時からは、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!SP」を放送。「テレ東プラス」では、3月11日に放送された番組の中から、「驚きの遠距離通学 なぜそんな遠くから通っているんですか?」の内容をプレイバックします。

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調査するのは、元自衛官の芸人・やす子。遠距離通学者がいると聞き、神奈川・秦野市内にやって来ました。
こちらの塩澤さんが驚きの場所から通っているということで、さっそく帰宅に同行開始!現在17歳で、「高校生じゃないけど高校生です」と話す塩澤さん。いったいどういうことなのでしょうか?

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まずは急な坂道を下り続けること20分。来る時はずっと坂道を登るということで、「えー!しんどくないですか?」と驚くやす子。駅から学校まではバスもありますが、定期代は1ヵ月6350円。それを節約するため、毎日この距離を歩いて通っているそう。

ようやく学校最寄りの秦野駅に到着し、小田急小田原線・新宿行きに乗車。本厚木駅や相模川を越え、海老名駅で相鉄線に乗り換え。小田急のホームから相鉄線のホームは離れているため、10分ほど徒歩で移動します。
快速の横浜行きに乗り、40分揺られて終点の横浜駅に到着。しかし、まだ最寄りではなく、また乗り換え。今度は京浜急行線とのことですが、「相鉄線から京急線までめっちゃ歩くんですよ」と塩澤さん。歩くこと約15分、やっと京急線のホームに着き、快速特急・京急久里浜行きに乗車。学校を出発して2時間が経過しています。

揺られること10分、一駅先の上大岡駅で下車。3回目の乗り換えは、同じ京急線の各駅停車・浦賀行き。家から学校まで、電車で立ちっぱなしのときもあるそう。帰宅開始から2時間15分、上大岡から2つ先の杉田駅で下車します。ここが塩澤さんの最寄駅。
気になる定期代は...学割を利用して6カ月で67,190円。全て親御さんが負担しています。

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自宅までは徒歩で移動。「もうちょっとですね! 嬉しいです〜」と喜ぶやす子ですが、「自転車は使えない事情があって」と意味深な発言をする塩澤さん。その理由は、歩き始めて数分後にわかりました。塩澤さんの自宅から駅まではバスが通っておらず、急傾斜の坂が多いため、自転車ではなく毎日歩いて通学しているのです。

駅から1km近く坂を上り続け、歩くこと25分、ようやく自宅に到着。学校から20分、海老名駅で10分と横浜駅で15分、杉田駅から20分以上...合計すると歩きだけで往復2時間越え! 片道約2時間半、往復5時間の遠距離通学です。

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2DKの家で母と2人暮らしの塩澤さん。帰りが遅いため、夕食は母が作ってくれた料理を1人で食べることも多いそう。
元々千葉県の館山に住んでいましたが、通うことが難しかったため、2年前の入学に合わせて千葉から横浜市の杉田に引っ越し。お母さんは娘の夢を応援するため、神奈川県にある会社にわざわざ転職したそう。学校の近くに住むことも考えましたが、娘が卒業後に仕事に通うことも考え、都内に近い杉田の家を購入しました。

塩澤さんは「お母さんを1日でも早く楽にさせてあげたいっていうのが、今の学校を選んだ理由でもある。夢のために頑張るしかない」と語ります。

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