「同棲を解消したい...今は1人になって考えたいんだ...」堤司の思惑とは?:部長と社畜の恋はもどかしい

公開: 更新: テレ東プラス

数日後、どんよりした顔で仕事しているアシスタントの面々。オタ活に命をかける三森さとみ(小野莉奈)は、推しのDVDを見る時間もないと嘆き、他のアシスタントたちも「全然彼氏とデートできない」「まるちゃん先輩だけ残業なしなんてずるい」と不満を口にする。

「でも、丸山先輩がやってた仕事、3人でやっても終わらないなんて…。先輩ひとりで、今までどれだけ頑張ってきたんだろう」

「だよね…」

ハーッとため息をつくアシスタントたち。すると真由美が「ちょっと聞いてください」とオフィスにいる面々に呼びかける。

「私が皆さんを定時に帰します」

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「けど、先輩はもうアシスタントの仕事は…」

「マネージャーとして新たなプロジェクトを立ち上げます。“全員定時退社プロジェクト”です!」

「!?」

真由美は、アシスタント業務は一括してマネージャーの真由美が受け、各アシスタントに振り分けることを提案。さらに、即日締め切りの仕事については午後4時までに、それ以降は翌日締め切りにすることを営業部のメンバーに要請した。
「取引先が無理言うこともあるでしょ?」と戸惑いの声が上がるが、真由美は「それを上手く調節するのが、皆さん外勤営業の役目だと思います」ときっぱり。

「場合によっては、私も取引先にご説明します。皆さん、どうか宜しくお願いします」

深々と頭を下げる真由美。すると石橋が「まるちゃんの言う通りだよ!」と賛同し、みんな納得してくれた。真由美にグッドサインを送る拝島。

真由美は在庫管理をデジタル化し、業務がスムーズに進むよう改善。アシスタントたちにも効率化できるようアドバイスし、毎日の積み重ねで徐々に残業が減ってきた。そして数週間後。

「終わった!」

「終わりました〜!」

時計を見ると、時刻は定時の18時。「やったー!」とガッツポーズで喜ぶアシスタントたち。

「みんな、ありがとう。プロジェクト成功!」

一丸となって喜び合う一同。が、次の瞬間…

「さ! 推しのライブに行かなくちゃ」

「彼氏とデート」

「友達とご飯行ってきまーす」

みんなそそくさと去っていく。オフィスにはポツンと真由美だけが残された。

(行くところがないのは私だけ…?)

美味しいご飯でも作ろうと気を取り直して帰り支度をしていると、背後から諫山が現れた。

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「なんだか楽しそうですね」

うきうき帰っていくアシスタントたちを眺めながら、そうつぶやく諫山。

「はい。頑張った後の自由な時間は最高に楽しいと思います。あの…諫山部長にひとつ検討してもらいたいことがあります」

「なんでしょう」

真由美が申し出たのは、アシスタントの昇給。以前と同じ量の業務を時間内に終わらせることが出来るようになった…しかしその分残業代が減ってしまい、これではモチベーションが保てないと懸念したのだ。頭を下げる真由美に、「上に掛け合ってみます」と諫山。

「それでこそ、真の働き方改革ですね」

「はい!」

「それにしても、まさかこんなに早く君がマネージャーとしての成果を上げるとは思ってもみませんでした」

「じゃあ、諫山部長はなぜ私を?」

「堤司くんが、君なら出来ると言ったんです」

「堤司部長が…?」

実は、真由美をマネージャーに推薦したのは堤司だった。その理由とは…?

3月16日(水)深夜0時30分からは、ドラマParavi 「部長と社畜の恋はもどかしい」第11話を放送!

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堤司(竹財輝之助)が異動したのは自分のためだと知り、走り出す真由美(中村ゆりか)。復活愛を遂げた二人だったが、そんな最中、謎のウイルス流行により、リモートワークを余儀なくされることに。
二人がリモートデートで愛を育む一方で、三森(小野莉奈)は推しアイドルのコンサートも軒並み中止となり、働く意味を見失っていた。拝島(佐野岳)もまた、足で稼ぐことができない今の状況に自信を失う日々…。
そして、ようやくパンデミックが収まり集まった営業部。しかし、想像以上に苦境に立たされていて…!?

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