「ウクライナのことを知ってもらいたい...」伝統弦楽器バンドゥーラ奏者・カテリーナさんが”日本に住む”と決めた理由とは?

公開: 更新: テレ東プラス

海外から日本にやってきて生活をしている外国人たち...。
毎回一人の外国人が登場し、VTRで仕事や生活ぶり、地元の町案内などをご紹介。外国人から見た日本の良さ、私たちが知らなかった日本を再発見する「ワタシが日本に住む理由」(BSテレ東 毎週水曜夜7時49分放送。MC:高橋克典、アシスタント:繁田美貴アナウンサー)。

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3月9日(水)の放送では、日本在住16年、ウクライナ出身、伝統弦楽器バンドゥーラ奏者のグジー・カテリーナさん(35歳)が登場します。

2022年2月24日、ロシアがウクライナを侵攻...。収録はその6日前に行われました。カテリーナさんの故郷はウクライナのプリピャチ。

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4人姉妹の末っ子として生まれたカテリーナさん。父・ミハイロさんは原子力発電所の防護服を除染する仕事をし、母・マリアさんはその清掃会社の経理を担当。
1986年4月26日午前1時23分、カテリーナさんの生後28日目となる日に、チェルノブイリ原子力発電所事故が起きました。一家は首都・キエフでの仮設住宅生活を余儀なくされます。
この時、自宅にはピアノと伝統楽器バンドゥーラがあり、幼い頃のカテリーナさんは、この避難暮らしの中で音楽に目覚めます。

1996年、カテリーナさんはチェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちで構成された音楽団「チェルボカリーナ」にお姉さんとともに入団、公演のため来日します。その際、言葉の壁を越えて感動してくれる人々に触れ、日本での音楽活動を決意。

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その後ウクライナに帰国し、専門学校でバンドゥーラ演奏を学んだカテリーナさんは、2006年に再来日し、東京での一人暮らしを始めます。

宝物は、祖国から持ってきたバンドゥーラ。12世紀、キエフ大公国時代に誕生した民族楽器で、ウクライナでは1980年代まで一家に一台あったと言われています。

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現在日本では購入できず、プロのバンドゥーラ奏者はカテリーナさん含め日本に2人だけ。カテリーナさんはこの楽器を多くの人に知ってもらおうと、6年前に音楽教室を開講。生徒さんは「近くに先生が演奏に来てくれて、涙が出るくらいの演奏と歌声が素敵で。自分もやってみたいと思いました」と話してくれました。

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現在、東京・三鷹市で夫と息子と3人で暮らしているカテリーナさんは、月1回ディナーショーを開催しています。ボルシチなど、手作りのウクライナ料理でおもてなしをし、バンドゥーラを演奏します。

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この日、ウクライナ民謡を披露した後、東日本大震災による被災者の復興を応援するために制作された曲「花は咲く」を演奏。震災から11年経とうしている今もなお故郷に帰れずにいる被災者の皆さんへ、音楽を通してメッセージを送ります。

カテリーナさんは、震災当時の心境を「私も日本に来て、チェルノブイリから離れているのでちゃんと生活ができると思っていたけど、今度は福島の原発事故が起きて...。パパからは『早く逃げなさい』と言われました。ウクライナや違う所に逃げても良かったけど、それはすごく嫌だった」と語ります。


番組では、カテリーナさんがバンドゥーラの美しい調べをMC・高橋克典、繁田美貴アナウンサーのために披露するほか、初めて一人暮らしした文京区での思い出、
カテリーナさんの祖国・ウクライナへの想い、平和への祈りを伝えます。

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今なお戦禍に一人残る母に、毎日連絡をするというカテリーナさん。「チェルノブイリ事故からずっと逃げる人生だった。もう逃げたくない」という母の言葉に、心は激しく揺さぶられます...。

「ワタシが日本に住む理由」(BSテレ東)は、3月9日(水)夜7時49分放送!

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