【この記事の3行まとめ】
・声優の林勇と畠中祐が「親友」をテーマにした朗読劇を。
・小学生からの仲で、大人になってもチームで単車を走らせる男2人。
・ある時、揉めた2人はレースで決着をつけようとするが......?
あなたには、親友と呼べる相手がいるだろうか。お互いのことを深く理解し、尊敬し合えるかけがえのない友達。心からそう思える人がいるなら、大切にしてほしい。たとえ向こう側がどう思っていようとも。
"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。
2月25日(金)の放送では、前回に続きアニメ「東京リベンジャーズ」で共演している林勇(佐野万次郎役)と、畠中祐(柴八戒役)が登場。林は、幽霊が出るという公園で地元の友達と肝試しをした際、小屋からうめき声がして慌てて逃げたが、後に小屋には人が住んでいるという噂を聞き、あの声は霊だったのかわからずじまい......というゾクッとした体験を明かした。
怪感話#58
「旅ダチのレース」
ユキオ(林)とヒロシ(畠中)は、小中高と同じ学校に通い、27歳になった今は一緒のチームで単車を走らせている。
他のメンバーはチームを抜け、家庭を持つように。「どいつもこいつも根性なしだ」と嘆くユキオだったが、実はヒロシも結婚を考えていた。
ずっと一緒だと思っていたヒロシに裏切られ、ユキオは喧嘩を売る。揉めたら単車で決着をつけるのが2人のルール。峠をスタート、ヒロシの家をゴールとしてレースが始まった。
ヒロシは快調な走りを見せ、ユキオはあっという間にバックミラーから姿を消す。結果はヒロシの圧勝だった。
家で一服していると、ユキオから電話があり、絶対に家から出るなと告げられる。
「扉も開けるなよ、約束だぞ」
意味がわからず、ヒロシは首を傾げる。するとドアがノックされ、「開けてくれ」とユキオの声が。だが、夏なのに寒いと言ったり、負けず嫌いのくせに完敗を素直に認めたりと、何かがおかしい。
これはユキオではない、そう思って追い返すと、またユキオから電話が。ドアの外にいたのは誰なのか聞いても、「すぐにわかる」と電話を切られてしまう。
気づくとヒロシは病院のベッドの上にいた。夢を見ていたらしい。看護師によると、レースの帰り道、トラックに衝突して道路脇に放り出されたという。ただ、病院に運ばれたのはヒロシだけ。ユキオは行方不明になっていた。
その後、ヒロシは退院。帰宅するとドアを叩く音がし、開けるとユキオがいた! 快気祝いに、改めてレースの決着をつけようというのだ。
レースが始まると、ユキオは前よりも格段に速くなっていた。ヒロシも挑発に乗って速度を上げる。そして、事故現場に到着した時だった。
ユキオは、夢の中でヒロシを守ったのは自分だと話し始める。あの時、ドアを開けていたら、死んでいた、と......。
「あんなとこで死なれたら、寂しいじゃん。お前だけはな、俺について来てほしいんだよ。チームだろ、俺ら」
その瞬間、目の前にいたユキオが消えた。驚いたヒロシはガードレールに衝突し、真っ逆さまに崖の下に落ちていった。
意識が薄れる中、ユキオが見たものとは!?
スタジオトークでは、朗読劇にちなんで乗り物の話に。畠中は、新車の半額で買った中古車を、運転中に傷つけてしまったそう。安く買えて喜んでいたのに、修理にはその半額ほどかかると知って愕然としたエピソードを披露した。