緊迫ウクライナ ニューヨークで支援活動 「プーチン氏を止めなければいけない」<モーサテ>

公開: 更新: テレ東プラス

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国連本部前でのウクライナ侵攻を止めようとする抗議集会

2014年にロシアがクリミア半島を併合して以来、ロシアと隣接するウクライナ東部では、ドネツク州とルガンスク州の一部を親ロシア派の武装勢力が実効支配し、ウクライナ政府軍との間で武力衝突が続いてきました。

ロシアとの関係が悪化する中で、アメリカ・ニューヨークでもウクライナから移住してきた人たちが母国を支援する活動を続けていました。ニューヨークの国連本部前では、ロシアによるウクライナ侵攻を止めようと抗議集会が開かれ、200人以上が参加。ニューヨーク州に隣接するニュージャージー州やペンシルベニア州、コネチカット州からも参加者が駆けつけました。

参加者は「いとこや親戚がウクライナにいる。立ち上がってプーチン氏とロシアに抗議する必要がある」「恐ろしい。爆弾やミサイル、核兵器もあり得る。ウクライナ人の安全を願う。抗議が役に立つと信じている」と話します。

国連前での抗議集会を主催したのが、全米ウクライナ協会ニューヨーク支部代表のイバンカ・ゼイジャックさんです。イバンカさんが拠点とする全米ウクライナ協会のオフィスの一室を案内してもらうと、物が不足しているウクライナの軍人病院に送る支援物資が積み上げられていました。

「箱の中には防寒具が入っている。車椅子もある」(イバンカさん)

2014年にロシアがクリミアを併合したことをきっかけに、全米から寄付を募り、支援を始めたといいます。

「ロシアによる戦争や侵攻は今に始まったことではない。2014年にロシアがクリミアを併合して以来、1万4000人の市民や兵士が亡くなった」(イバンカさん)

メディアは取材したこの日、ロシアが軍事侵攻に踏み切る可能性があると伝えていました。イバンカさんのもとに一本の電話がかかりました。ウクライナ軍に所属するアントン・シェフチュク医師からです。ロシアが攻めてきた場合は、ウクライナ軍に従軍し、兵士を救護するのが、アントン医師の任務です。

「死にたくはないが、国家の独立と領土保全のために戦う」(アントン医師)

戦いは再び始まってしまうのか。イバンカさんはアメリカをはじめ、世界がプーチン大統領に圧力をかけるべきだと訴えます。

「プーチン氏を止めなければいけない。プーチン氏は民主主義を脅かす存在だ。世界の国々が見守る中でウクライナが勝利したら、世界は秩序を取り戻すだろう」(イバンカさん)

ウクライナ東部では、ウクライナ政府軍と親ロシア派の武装勢力との間で小競り合いが続いていて、OSCE(ヨーロッパ安保協力機構)によると、18日の夜までの24時間で1566件に上る炎戦後違反が確認されたということです。

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