レトロブームを追い風に セイコーが国産高級ウオッチ半世紀ぶり復活<WBS>

公開: 更新: テレ東プラス

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18日に発売された高級時計「キングセイコー」。

1961年に誕生したセイコーウオッチの高級腕時計ブランド「キングセイコー」が半世紀ぶりに復活しました。機械式時計で価格は19万8000円です。レトロブームを追い風に20代など若い世代にも訴求していく考えです。

東京銀座、セイコーウオッチの旗艦店のショーウィンドウを飾るのは、18日に発売された高級時計「キングセイコー」です。その特徴についてセイコーウオッチ・マーケティング統括部の平岡孝悦部長は「キングセイコーを一言でいうと"現代によみがえる古典の魅力"というブランド」と語ります。

今回、およそ半世紀ぶりに復活したキングセイコーは全て当時と同じ機械式時計です。濃い色の文字盤は、時間が見やすいように針に特別な加工をしています。

「この時計のベースデザインになったのは、1965年に開発されたKSKというモデルになります」(平岡部長)

このキングセイコーブランドが誕生したのは1961年です。当時は日本が驚異的な経済成長に突入した時代。「昇進したら、いい時計を」とのうたい文句で、40代から50代のサラリーマンに訴求し、国産腕時計市場を牽引してきました。価格は、当時のパンフレットによると1万3500円。今の金額に換算すると15万円ほどです。

今回発売したモデルは19万8000円。レトロブームを追い風に、若い世代にも訴求して、再び市場を牽引してほしいと期待をにじませます。

「アナログレコードやフィルムカメラが見直されているように、20代の方にも味わってもらえるように考えている」(平岡部長)

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