偏差値83の東大生が人生初の挫折?「何をやっても三日坊主」...三十一文字に込めた決意:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

2月21日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、大学生のはるまさん(18歳)のお家について行きました(取材日は2021年11月9日)。

今回はプラカードを持った番組スタッフに話しかけてくれた方に、タクシー代を支払うかわりに家を見せもらう企画。夕暮れどき、東京・下北沢駅前でプラカードを掲げていると、1人の男性が話しかけてくれました。

吉祥寺の書店の帰りだそうで「そのまま帰るのが嫌だったので」と、下北沢駅で途中下車したという大学1年生のはるまさん(18歳)。最近、短歌を始めたというので披露してもらうと...「愛なんだ 4時半起きの弁当も 忙しい日の 千円札も」と、高校時代にお弁当を作ってくれたお母さんを思って詠んだ一首を教えてくれました。

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どちらの大学か尋ねたところ、「そこの東京大学」とさらっと言ってのけたはるまさん。「落ちこぼれなんで」とのことですが...。家賃6万4000円のお部屋は服が脱ぎ捨てられていたりと、男性の一人暮らしらしい(?)、想定内の散らかりっぷりです。

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上京時に購入したエアロバイクは買って1週間で断念、けんすい器具も1カ月で物干しに。部屋の隅にあったデリバリー用のバッグも買っただけで未使用だそうです。

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キッチンには一人暮らしの男性には珍しい食洗機が。でも使ったのは1~2カ月...フタを開けると結構まずいニオイが~。はるまさんもマスクを取って鼻を近づけ「ダメだ」と悶絶!

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本棚には文芸書などの他に、「趣味になることないかな」と購入した入門的な本もちらほら。どれも今は興味がないらしく「僕は三日坊主がち...」とポツリ。

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話をかえて「彼女は?」と質問すると、「中学生の頃はいました。高校大学はいないですね」と真っ赤になりながら答えてくれたので、さらにツッコんで恋愛経験について聞いてみると、「それはマジで恥ずかしいことですね」...顔を手で覆いながら指チラッ(笑)。

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「教育系のバイトをする時に役に立つのでは?」と、実家から持ってきたという高校時代の模試の成績表を見せてもらうと...どの教科も偏差値80超え! 現代文にいたっては100点満点で34万人中1位! 驚く番組スタッフに「勉強ができることが自分のアイデンティティだったりもしたんですけど...。でも今は試験とかレポートでクラスで最下位です。挫折しちゃってますね」と、胸中を明かしてくれました。

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「東大に来て、こんなにすげぇ奴らがいるんだと。自分が『俺、こんなにできないんだな』って」。焦って眠れなくなる日もあるといいます。さらに、同級生たちは勉強だけでなく、音楽や芸術、ダンスなど他にもいろいろな特技を持っているのを目の当たりにし、「取り柄は受験勉強ぐらいしかなくて、今までいろんな物に手を出してきたのは、今の自分が嫌で変わるきっかけを探してた」...。

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そんな時に、ショッキングピンクの表紙に惹かれて手にしたのが『桜前線開架宣言』(山田航 編著)という短歌集だったそうです。その中の一首を読んで「初めて見て泣きそうになった」んだとか。それをきっかけに短歌にのめり込むようになり、自分でも短歌の投稿サイトに作品を発表するようになったそうです。

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「今の気持ちを短歌にして」とお願いすると、ある歌人の短歌を引用して教えてくれました。そこには、新しいことを始めるにあたってパワーにみなぎる思いがつづられており、「今の自分にぴったり」と、はるまさん。そんな思いがあったからこそ、今回、番組スタッフに声をかけたのだそうです。

「三日坊主で終わってきたので、これから短歌も大学の勉強も三日坊主で終わらせないぞっていう決意を語って、逃げ場をなくすためにこの家に来ることをOKしました」。

「もし一首思いついたらメールくれませんか?」というリクエストから1カ月後、渾身の短歌が届きました。

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最後には「番組のおかげで少しだけ行動できました。ありがとうございました」とのメッセージが。これからの大学生活を思いっきり楽しんでくださいね!