明治大学進学は英検2級が必須?明大明治高校。伝統ある創部68年のマンドリン部の危機を救った「偉大な先輩たち」の復活秘話

テレ東プラス

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く密着ヒューマンドキュメンタリー「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週月曜夜10時)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回の主人公は、「明治大学付属明治高等学校・中学校(以下、明大明治)」でマンドリン部に所属する部員たち。創部68年を迎えたマンドリン部だが、4年前、上級生の大半が卒業し、存続の危機に。いったいどのように部を復活させたのか? 伝統の音を守り抜いた、3年生と後輩たちの最後の舞台に密着した。

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東京・調布市にある明治大学付属の中高一貫校「明治大学付属明治高等学校・中学校」。14年前に男女共学化し、全校生徒は中学・高校合わせて1321人。学校の魅力の1つは充実した設備だ。広いグラウンドにはテニスコートが5面も並び、その隣にはフルサイズのサッカーコートが広がっている。校舎へ入ると、天井が高く明るく開放的なホワイエ(ロビー)が。また、初代校長の名を冠した講堂「鵜澤總明(うざわ ふさあき)ホール」は1450人を収容でき、音響・映像設備も充実した、式典や文化活動の拠点となっている。

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さらにバレーボールコートが4面取れる第一体育館や第二体育館、150畳分の広さがある柔道場や、試合コートが2面ある剣道場も。図書館の蔵書はおよそ7万冊。雑誌から専門書までさまざまな分野の書籍が閲覧でき、50台のノートパソコンも備えている。

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今年で創立110年。明治大学唯一の直系付属校とあって、例年およそ9割が明治大学へ進学する。入学すればそのまま大学まで進学できるのかと思いきや、校長の安藏伸治先生によると、「本当に勉強しないと大学まで行けない」という。

明治大学進学の条件は大きく2つあり、1つめは高校3年間の定期試験の成績総点で6割以上を取ること。2つめは英語力で、英検2級・TOEICで450点以上を取らなければ大学へは進めない。校訓は、明治大学の建学の精神を受け継ぐ「質実剛健」と「独立自治」。自律の精神、強くたくましい心と体を育む教えは、ほとんどの生徒が所属している部活動にも息づいている。

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創部68年のマンドリン部は、全国大会に38年連続出場。最高賞に3度輝き、全国屈指の実績を誇る。現在の部員は、中学生と高校生の27人。 "コンサートミストレス"を務めるのは、大平日向さん(高校2年生)。各楽器の演奏者に指示を出し、全体の音をまとめている。

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昼休み中もマンドリンの練習に余念がない大平さんだが、この楽器を知ったのは中学に入ってから。入学式でマンドリン部の先輩たちの演奏に感動し、「自分がやりたいことにピッタリ」と入部を決意した。しかし、当時の部員は12人...合奏するにはギリギリの人数だった。新入部員ながら部を支えようと懸命に練習した大平さんは、すぐにマンドリンの虜になった。その情熱は今も変わらず、自宅でも毎日約1時間の練習を欠かさないという。取材に訪れた日も、朝一番のバスで登校し、すぐに朝練を開始。今度の定期演奏会で高3の先輩部員が引退となるため、猛練習を続けていた。「高3の先輩は、私や部員全員にとって偉大。すごく尊敬している」。

高3の先輩部員は、マンドラの野平千咲希さん、マンドロンチェロの武田樹里絵さん、ギターの最上里菜さんの3人。

4年前、最上さんと野平さんが中学3年生になった春、主力の高校3年生部員が卒業し、19人いた部員はわずか9人に。合奏ができず、38年連続出場していた全国大会出場を辞退。翌年の春には先輩がいないため、高校1年生の最上さんが部長、野平さんが副部長に。部員は新入生を合わせても11人で、合奏が難しい状況は変わらず、存続の危機に直面していた。

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最上さんは「ギリギリの状態で思い悩んだ。自分が部長の代で部活がなくなってしまうかもしれない。逃げたいと思う時期はあったけど、少ない人数でも必死に練習してくれている同期や後輩をたくさん見て、その部員たちのためにも部活をなくしちゃいけないと思った」と当時を振り返った。

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野平さんも、「ここで絶対に投げ出したくないと思った。少ない人数でも技術を上げていけるか、とにかく必死でした」と回想。

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部員が少なく全国大会に出られなくても練習に励み、後輩の育成に尽力した2人。それを見ていた顧問の駒形くみ子先生は、「逃げたい気持ちは本音だったと思うけど、決して口には出さなかった。相当葛藤したと思うけど、私に対しては何も言わず、自分たちだけで頑張ってきた」と、当時の様子を教えてくれた。

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そしてこの年、2人に同学年の仲間ができた。高校から明大明治に入学した武田さんが、新入部員として加わったのだ。パートを復活させるうえでキーマンになった武田さんは2人の期待に応えようと未経験ながら練習を重ね、マンドロンチェロを1人で任されるまでに上達した。

しかし、おととし1月時点での部員は10人。これでは伝統の音は作れないが、当時中学3年生だった大平さんは「新入生歓迎会や入学式で良い演奏をし、来年度に向けて1年生をたくさん入れれば部活を存続できるのでは」と考えた。ところが、2020年は新型コロナウイルスの影響で、入学式の演奏どころか部活動も中止に。なんとかして新入生にマンドリン部の演奏を聴いてもらい入部してほしい。そこで部員たちが思いついたコロナ禍を逆手に取った勧誘の方法とは...記事では表現できない美しい音色が重要な役割を果たす秘策は、ぜひ番組で確認を!

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部員たちのアイデアと頑張りで、総勢27人になったマンドリン部。そこで3年生は連続出場が途絶えた全国大会への出場を決意する。

「経験者がいるうちじゃないと、大会に向けた練習方法もわからない。出るなら今しかない」と、部員たちは一丸となって音作りに励んだ。そして昨年の夏、マンドリン部は再び全国大会に出場。結果は見事、優秀賞! しかも、上位の学校に与えられる特別賞も受賞した。

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こうして復活を遂げたマンドリン部。定期演奏会は、マンドリン部を支えてきた先輩3人と合奏できる最後の舞台。後輩たちは、絶対に成功させたいと練習に励んでいた。演奏会当日、引退する3人は、わずかな待ち時間中にも後輩たちに演奏のポイントをアドバイス。気持ちを一つに、いよいよ本番! 部員全員の想いが溢れた華麗な演奏は、ぜひ番組で鑑賞していただきたい。

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演奏会終了後、涙ながらに感謝を伝える後輩たち。3年生も「今これだけ人数がいるのは、信じられないこと。人数がいれば弾ける曲も増えるし、つらくなった時に支えてくれる人がたくさんいるということ。周りの人や部員を大切にして、この先の部活を送ってほしい。悩むこともあると思うけど、まずは演奏をしっかり楽しむことを最優先に。これからも"明治の音"を守ってほしい」とエールを送った。

番組では他にも、在校生が語る明大明治の魅力や食堂「レストラン・ピガール」の名物メニュー、就職の面倒までサポートするというOB会「総明会」、マンドリン部が奏でる美しい調べなどを紹介する。



2月21日(月)夜10時放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)は、「佐久長聖高...駅伝!甲子園!英語力?世界目指すサッカー女子」と題して送る。

今回の主人公は長野県の佐久長聖中学・高等学校に通う中澤瑛夢さん高校1年生。佐久長聖は県内トップクラスの私立の進学校。まだ無名校だった頃に「東大・京大・甲子園」をスローガンに掲げ、その後、県内で初めて中高一貫教育を始めるなど時代に合わせて進化を続けている。あの大迫傑さんを輩出した駅伝部や甲子園9回出場の野球部など、スポーツの強豪校でもある。

そんな佐久長聖でインターハイを目指す女子サッカー部のエースが瑛夢さん。卒業後の目標は海外のサッカークラブで活躍することだ。そのためには英語力も欠かせないと毎朝4時半には起床。時差のあるアメリカの講師とオンラインで英会話の早朝レッスンを続けている。「佐久から世界へ!」、そのスローガンを胸にサッカーにかける娘に両親がかけた言葉とは...? 夢を追いかける瑛夢さんの姿を追った。

どうぞお楽しみに!