雪見露天風呂、白樺の香りが漂うサウナ、日の出の絶景...最高の瞬間を最高の場所で味わう究極の”はずし旅”:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

2月4日(金)に放送された「ガイアの夜明け」(毎週金曜夜10時)のテーマは「今こそ..."はずし"旅!」。王道とはひと味違う"はずし"た旅が人気を集めている。コロナ禍の中、これまでとは違った魅力で客を呼ぶ、その舞台裏に密着する。

"いつもの場所"で違う楽しみ方を!

日本屈指の降雪量を誇る新潟県。石打丸山スキー場(南魚沼市)では、定番のウィンタースポーツをはずした楽しみ方が人気になっている。それが、スキー場ならではの絶景が一望できる、高台の「ドームテント」。

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中は暖房が効いていて暖かく、雪山に見立てたパンケーキなど、絶品スイーツも楽しめる。スキー人口の減少にコロナが追い打ちをかけ、苦戦を強いられる中「スキーをしなくても楽しめるスキー場」という逆転の発想で昨年からスタート。密も避けられるということで、人気は上々だ。

"ヒトの魅力"に触れる新しい旅のカタチ

静岡・伊豆半島にある下田市。歴史ある港町で人気の場所は、白砂のビーチと由緒ある温泉。冬は、一面に咲き誇る水仙が旅情を誘う。
しかし東京からやって来た3人組のお目当ては、定番の観光ではなく、こちらの男性。その名も「ヒューマンツーリズム」というそう。

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地元の有名人・土屋信由さん。客の3人がエプロンを付けると、いきなり出てきたのは、伊豆名物の高級魚・金目鯛。土屋さんは、売り物にならない魚を無料でもらったと話す。この他、珍しい食材・カメノテや、伊豆で獲れる高級食材・イセエビを丸ごと2尾...。
完成したのが、伊豆の海の幸たっぷりのパエリア。〆はお待ちかねの食事タイムで、土屋さんと一緒に昼食を作るプランは、約3時間で1人4200円だ。

これぞ、とっておきの技を持った魅力ある人に会いにいく旅「クラフトリップ」。

宮城・南三陸町にも、災害経験者に学ぶアウトドア体験、木こりが案内!「家が作られるまで」などの体験プランがあり、「人に会いに行く旅」は、現在4つの地域で楽しめる。

クラフトリップを運営するのは、3年前にできた「マイプロダクト」という会社。各地域のプランは、地域コーディネーターと呼ばれる担当者がつくっている。

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伊豆・下田を担当する日比谷佳乃さんもその1人。生まれも育ちも東京の日比谷さんだが、昨年5月末から伊豆急下田駅付近に住み、プラン作りに専念している。
"ところてん作りの見学と試食"など、担当者が現地に住むからこそつくれるプランを提案。こうしてできた下田のプランは現在11個。さらにプランを増やそうとする日比谷さんは、地域のディープな人々との出会いを繰り返していく。

1月中旬。日比谷さんが伊豆急下田駅で待ち合せたのは、和服が似合うこちらの女性。すぐに下田の案内が始まり、粋なトークが止まらない。

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街を知り尽くすこの女性はいったい何者なのか? どんなプランが生まれるのか?
そして、クラフトリップを仕掛けた「マイプロダクト」代表・小山翔さんは、意外な形でビジネスを成立させていた。

何もない場所をリゾートに変える「動くホテル」

北海道の帯広から車で1時間半。向かったのは、キタキツネと出会えたり、朝方にはダイヤモンドダストが見られたりと、自然の魅力がいっぱいの大樹町。しかし、観光客向けの宿がないため、旅で訪れる人はほとんどいない。

車から降りたのは札幌から来た女性2人組で、目の前には太平洋...何もない平原にポツンと建つ宿泊施設へ足を運ぶ。

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月明かりの中、人目を気にせず入れる露天風呂、白樺の香りが漂うサウナ小屋、北海道の海の幸がふんだんに入った鍋に地元のワイン、BGMは波の音、日の出の絶景...。

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"最高の瞬間を最高の場所で"味わう人気の宿「晩成グランドスイート」は、1日1組限定1泊1人1万2375円(4人利用時)から。密も避けられる究極のはずし旅には、とっておきの楽しみがたくさん詰まっている。

この宿の正体は、どこへでも引っ張っていけるトレーラーハウスだ。何もない場所に即席でホテルを作ることができるトレーラーハウス型宿泊施設を仕掛けているのは、「ムービングイン」という会社。宿泊施設がなく、客を呼べない地域から問い合わせが来ている。

「ムービングイン」が新たな仕掛けとして使おうとしているのが、「動くホテル」と言われるキャンピングカー。中古車販売店のグループ会社のため、車の調達や改造はお手のもの。キャンピングカーが部屋となり、将来的には簡易トイレやシャワーも用意する予定だという。より簡単に宿を作るのが狙いだ。
今回候補地探しに動き始めた「ムービングイン」の下田斉昭さんと小西玲順さんは、"知られざる絶景が楽しめる場所"にこだわるという。

大樹町から160キロ離れた厚岸町・愛冠岬。見えてきたのは、限られた時間にここでしか見ることができない夕日の絶景。しかし、この旅を実現するためには、さまざまなことを確認しなければならないという。

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月明りしかない夜道を走り、次の候補地となる浜中町・霧多布岬の駐車場に到着。月の光が海に反射し、道のように見える「月の道」。満月の前後にしか見ることができないそう。
絶景を確認した後は、実際に泊まったらどうなのかをチェックする。

さらに2人は、日の出前、鹿追町に向かう。お目当ては犬ゾリ体験と日の出の絶景だ。
下田さんと小西さんは北海道に点在する候補地を巡り、様々な検証を行うが、果たして新たな旅は成立するのか。

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