佐渡島の金山 世界遺産に”推薦” なぜ転換? 韓国は反発<WBS>

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佐渡島の金山。(提供:佐渡汽船)

岸田総理大臣は、政府内で見送り論も浮上していた「佐渡島の金山」の世界文化遺産の登録申請について、一転推薦すると表明しました。突然の転換の背景には何があったのでしょうか?

東西3000m、深さ800mの金の鉱脈があった佐渡島の金山。江戸幕府の財政を支えた国内最大の金山で、およそ400年で78トンもの金が掘られました。世界遺産への登録を見据え、観光客の増加を期待しているのが、地元企業です。

新潟から佐渡までのフェリーを運営する佐渡汽船は、株価が一時30%以上まで高騰しました。佐渡汽船の本間直喜営業部長は「うれしいというのと安心した。見送りのとき、がっかりしましたが、大逆転でありがたい」と話します。

佐渡島の金山の世界文化遺産登録をめぐっては、戦前に朝鮮半島出身者が過酷な労働に従事させられたとして、韓国側が反発。外務省などが日韓関係の悪化を懸念し、一時は見送りを検討していました。

しかし「論戦を避ける形で、登録を申請しないのは、間違っていると思う」(安倍元総理)、「これは日本国の名誉に関わる問題だと思う」(自民党の高市政調会長)と
自民党の保守系議員などが強く批判したことなどもあり、政府は一転して推薦を決めました。外務省幹部は「安倍さんの力がまだまだ大きいということだよね。それに、今年の参議院選挙も意識したんだろう」と話します。

岸田総理は記者団からの、自民党内の意見が大きかったことが影響しているのか?との質問に対し「いろんな意見があった」と話し、安倍元総理にはどう伝えたか?との質問には
「関係者の方々に決定をした後、連絡は取った」と答えました。

これを受け韓国は28日、「決定に対し、強い遺憾を表明し、このような試みを中断することを厳重に促す」と声明を発表しました。

政府は現地調査などを経て2023年の登録を目指していますが、順調に進むかは見通せない状況です。

「これは文化遺産の評価の問題です。もちろんいろいろな議論があり、いろいろな意見がある。だからこそ冷静な丁寧な議論が必要だ」(岸田総理)

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