今が旬の大根！ でも、まるまる1本は使い切れない...

毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和！」(毎週月～木 午前9時26分～放送中)から、料理研究家の青木敦子さんに「大根使い切りレシピ」をうかがいました。

大根にはどんな効果が？

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【大根の栄養素】
大根の代表的な品種「青首大根」の旬は、11月～2月頃の冬の時期。（3月頃から市場に出回る春大根や、夏が旬の辛み大根などもあり） てんぷんの分解を助けるアミラーゼ（ジアスターゼ）や、タンパク質を分解するプロテアーゼ、リパーゼという複数の消化酵素が含まれており、食物の消化を助け、胸やけや胃もたれを防ぎます。焼き魚（タンパク質）に大根おろしを添えるのは、ちゃんと意味があるんですね。

また、解毒作用のあるオキシダーゼ、殺菌作用や発がん予防効果のあるイソチオシアネート、ビタミンCや食物繊維も豊富で、冬の最強フードのひとつです。

【美味しい大根の選び方】
ハリやツヤがあり、太くまっすぐなものを選びましょう。ひげ根の毛穴が少なく、真っ直ぐ並んでいるものは旨味がたっぷり。葉が切り落とされているものは、葉のつけ根の丸い部分が青く小さいほうが新鮮です。

大根1本使い切りレシピ

煮物に、おろしに、サラダに、おでんに、なますに...大根はいろいろ使えるけど、まるまる1本は使い切れずに余ってしまう。そんな時にオススメなのが、こちら！

「大根のアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」
おなじみニンニクと唐辛子を使ったオイルベースのパスタ「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」の麺を大根に！ 作り方は簡単。大根（1人分5cm程度）をピーラーで麺のように削り、オリーブオイルでニンニクと唐辛子を炒めて、大根麺を投入して塩コショウで味を調えるだけ。パスタよりカロリーオフになり、ダイエット中などでも罪悪感なく食べられます。

パスタだけでなくうどんや中華麺など、どんな麺にも代用できます。鍋に締めの麺感覚で入れても美味しい！

※写真はパスタ使用のペペロンチーノ。画像素材：PIXTA

「麻婆豆腐大根」
中華の定番「麻婆豆腐」に大根を入れるだけ！ 事前に大根をさいの目に切り、出汁で煮込んで味を染み込ませておき、あとは麻婆豆腐を作る手順で豆腐の前に大根を入れ、最後に豆腐を入れて完成！ 同様にエビチリなどに入れても美味しい！

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この他にも、新鮮なうちに使い切れない時は、こちら！

冷凍する！
大根は、冷凍することで繊維が壊れて味が沁み込みやすくなります。1～2㎝の厚さの輪切りにして冷凍しておけば、解凍せずにそのまま煮込めます。おでんなどの煮込み料理にオススメ！

また、ひと手間かけて、薄切りした大根とお肉をミルフィーユ状に挟んで重ねてコンソメや塩、焼肉のタレなどで味付けして冷凍。食べる時はそのままレンジでチンするだけで1品に。

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切り干し大根に！
大根を棒状に切って、ザルに広げて1日干す、またはラップをせず冷蔵庫に入れておけば完成。煮物に使ったり、出汁を取るのにも使えます。

葉も使う！
葉にはβカロチンが豊富に含まれているので捨てずに使いましょう！ 小口切りにしておみそ汁に入れたり、みじん切りして納豆に入れたり、薬味感覚で使えます。

旬の大根はコスパよし、味よし、体によし、と良いことだらけ。いつもの大根料理に加え、ちょっとした工夫でまるまる1本使い切りましょう！

取材協力：料理研究家・青木敦子さん。食物栄養学博士、名誉フードスペシャリスト、イタリアAISO認定オリーブオイルソムリエ。実践女子大学大学・短期大学非常勤講師。イタリア料理、調味料を使ったアレンジ料理などを考案。著書に「オリーブオイル"冷えとり"レシピ」(双葉社)、「寝かせおかず」(誠文堂新光社)、「お父さんのための日本一やさしい料理本」（扶桑社）など。

「なないろ日和！」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月～木曜9時26分からのOAも要チェック！

（取材・文／船桂子）