ゴーンの弁護士・弘中惇一郎が語る「ロス疑惑」の真相と司法制度の闇

公開: 更新: テレ東プラス

日本の司法制度と国民性

では、どのようにしたら日本の司法制度を国民が変えることができるのだろうか?国会議員が変えようとすると検察に自分が捕まってしまうリスクがあり、実行することにメリットは全くないようである・・・。河井夫妻選挙違反事件もその実例と言えるそう。

また弘中さんは、司法制度の闇が変わらない背景として、「日本の国民は異端者が嫌い」という国民性があると指摘をする。これまで弁護をしてきた人物(カルロス・ゴーン小沢一郎など)は、一時は国民的なヒーロー扱いをされてもてはやされたが、人気になると妬む人間も急増し、転げ落ちてほしいという発想になるという。

成田さんは自身を振り返って「友達が文春砲を喰らってもワクワクする自分がおり、それは人間の性なので仕方がない。何か機能的なもので制御はできないか?」と素直な質問をぶつける。

これに対し弘中さんは「寛容になること」と回答。現在、逆転無罪が起きると検察への批判が殺到するため、検察としても多少無茶をして有罪にしてしまおうとする部分があるという。日本人は、全ての分野においてパーフェクトを求めすぎるせいで、ミスを認めない文化を醸成してしまっているという。

さらに、国民感情を増幅させているのは報道も大きく加担しているとのことで、メディアの我々も他人事ではない模様・・・。果たして日本の司法制度の未来は!?

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※番組情報
ひろゆき&成田悠輔】ストーリー作って逮捕!検察クリエイティブすぎ国家・日本の闇【無罪請負人・弘中惇一郎

出演:
成田悠輔(半熟仮想株式会社代表、イェール大学助教授)
ピラメキパンダ(テレビ東京所属 パンダ)

ゲスト:
弘中惇一郎(弁護士)

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