日本を訪れる外国人たちを、空港や街でアポなしインタビュー！ そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ？」（毎週月曜夜6時25分～）。今回のテーマは、「冬の聖地でアチチチチチチ！アチー！！YOUはもう燃えているSP」。燃えまくりなYOUたちに萌えまくる95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか？
空港を飛び出し、日本全国の市町村で面白YOUをガチ捜索して密着する「出張YOU」！
今回の出張先は、人口約8万（うち在住YOUは約900）人（2021年11月末時点）の兵庫県豊岡市。関西屈指の透明度を誇る日本海のビーチ「竹野浜」や、志賀直哉などの文豪に愛された1300年の歴史ある温泉街「城崎温泉」、名産の但馬牛グルメなど見どころはたくさん！ また、奈良時代に杞柳細工で作られたカゴを起源とするカバンの生産量が日本一の豊岡では、カバンの自販機まであるほど、街中にカバン店が点在している。
そんな豊岡市で地元の漁師さんにYOUがいると教えてもらい、日本海に面した津居山港で声をかけたのは、インドネシア出身の漁師YOU。カレイ漁から戻り3日ぶりに寮に帰るというので、話を聞きながらついていくことに。今回の漁はカレイだったが、翌月からはカニを獲るんだって！
そう、豊岡市の名産は松葉ガニ。毎年11月6日頃に漁が解禁（取材日は10月29日）されるというから、これは気になる！
YOUについて「インドネシアの寮」にお邪魔すると、次から次へとインドネシアYOUが現れた。21歳から33歳まで、総勢17名が和気あいあいと暮らしているこちらは、インドネシアからの技能実習生のための寮。就労期間は5年間で、15年前からスタートしたそう。
そんな17人の中から、今回は2人の若者に注目した。
笑顔が人なつこいヨガくん（27歳）は、実家の父親と弟に2万円、マレーシアに出稼ぎに行っている母親に2万円、妻にも2万円を毎月のお給料から仕送りしているという。
寮長のアブトゥルくん（以下、アブくん・27歳）は、漁師の父のために船を買ってあげるのが夢。さらに双子の女子大生の妹たちの学費のため、月5万円も仕送りしている。そんな若き漁師たちの漁についていきたいとお願いすると快諾してくれたので、密着決定！
カニ漁の解禁前夜、午後8時半に寮を出たアブくんは、颯爽と漁船・第五天祐丸（40トン）に向かった。後輩の2人も同乗し、カニ解禁を祝う打ち上げ花火に見送られながら出発だ！
ここで船の瀬渡船長さんに、YOUたちが漁をするところを撮影させてほしいとお願いしたところ、同行の乗船は厳しいが、代わりに船長さんがカメラで撮影してくださることに！ あざす！
（撮影：瀬渡船長）
午前6時、漁を始めて6時間がたつ頃、船長さんは船上で漁の様子を撮影してくれていた！
ちなみにYOUたちが行うのは「底曳き網漁」で、網で水深約260メートルにいるカニを狙う方法。アブくんたちの役目は網を揚げる時に先頭に立ち、網が絡まらないかをチェックする仕事で、大量の松葉ガニを捕獲したら即作業にかかる。
（撮影：船長）
揚げた松葉ガニがお互いを傷つけないよう爪にゴムをはめたり、津居山港のタグをつけたり、手際よく足が揃っているものと落ちているものに餞別。揚げた直後から、この工程を休みなく2時間ごとに行っていく。
（撮影：船長）
漁開始から8時間、ようやく食事休憩だ。まかない飯は、もちろんカニ！ 出荷できないメスのカニを使った船上の味噌汁が、じつに美味しそう～。
（撮影：船長）
午前9時にこの日の作業は終了し、船室に戻ればお楽しみのおやつタイムも。こうして長い1日は終わり、YOUたちは小さなスペースで眠りについたのだった。船長、たくさんのビデオ撮影をありがとうございました、撮影うまままま～い！
翌日帰港すると、直ちに水揚げにかかる。初日に獲れたのは松葉ガニ200匹で、3時間後に行われる初競りのため、急ピッチで準備が行われる。これが終わると、解禁直後はカニも多いので、すぐにまた漁へ。出港後は、午後1時からついに初競りも始まった。アブくんの船の松葉ガニは、なんと5匹で28万円という高額で見事に競り落とされた！
3日後、ヘトヘトで寮に戻ったヨガくんたちがまずありついたのは、もらったワケありガニを使った蒸しカニ（夜ご飯）。アブくんは3日間の垢を落とすため入浴してから食卓につくと、番組Dもこの贅沢な食事に誘ってくれた♡ アツアツご飯の上にカニ味噌をたっぷりかけた漁師めしは最高だ！
じゃんけんに負けてしぶしぶ皿洗いをするアブくんを後に、ヨガくんは自分の部屋に帰り、クレーンゲームでとったお魚抱き枕をハグ。皿洗いを終えたアブくんも部屋に戻り、大好きな家族とテレビ電話を始めた。今年7月に結婚したばかりの新妻のウミさんも登場し、「元気でがんばって」とエールをもらって幸せそうだ。離れて暮らす家族には会いたいけれど、父に船を買う夢を叶えるために「もっともっとがんばります」と、眠りについた。
翌日の休日は、仲間と一緒に唯一の楽しみだというレストランでの食事へ。レストランの方も教えてくれたが、YOUたちはみな豊岡の人たちと交流し愛され、夢に向かってがんばっているのだ。
今回の密着はここまでだが、来年実習を終え母国に帰るアブくんを追って、今後も密着取材は続くぞ！
