G-SHOCKは子どもの遊び道具からヒントを得た！「あの大ヒット商品ビックリ誕生物語」を紹介

11月19日（金）夜9時からは、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ！」を放送。「テレ東プラス」では、10月1日に放送された番組の中から、「あの大ヒット商品ビックリ誕生物語」の内容をプレイバックします。

まずは、年間1500万袋売れる便利食品の誕生物語から。水や湯に入れると10倍にも膨らむ「ふえるわかめちゃん」。さまざまな料理に活躍する国民的人気食品ですが、開発したのは「理研ビタミン株式会社」。ふえるわかめちゃんの歴史を知り尽くす、事業戦略推進部の黒川さんが誕生物語を教えてくれました。

ふえるわかめちゃんの特徴は、1枚ずつ分かれているため、戻した後も絡まらないこと。バラバラの状態にできたのは、休憩中に見た"あるモノ"がヒントになったといいます。

1969年、生わかめを製造販売していた理研ビタミンに、「インスタントの味噌汁で使える乾燥したわかめを作ってほしい」という依頼が舞い込みます。さっそく一口サイズにカットしたわかめを網に敷き詰め、機械で乾燥させてみますが、戻したわかめはくっついて塊の状態に。乾かす時にわかめ同士が重なっていたためで、戻しても乾燥がところどころに残ってしまい、この方法は失敗。それならばと、1枚ずつ並べて乾燥させる方法を思いつきますが、とてつもない手間がかかり、現実的ではありません。どうすれば手間をかけずバラバラに戻せるのか...開発部は休憩中もアイディアを絞り出そうと頭を悩ませていました。その時、誕生のキッカケが！

それは、休憩中に飲んでいたお茶。乾燥したお茶の葉がバラバラに戻っているのを見て、「お茶の葉と同じ方法でわかめを乾燥させよう」と思いついたのです。お茶の葉は回転させながら熱風をあてて乾燥させているため、1枚ずつバラバラに戻ります。わかめも同じように回転させる方法で乾燥させてみると...。

見事大成功！こうして1枚ずつ綺麗に戻るふえるわかめちゃんが誕生したのです。
続いて紹介するのは、世界中で愛用されているメガヒット腕時計の誕生物語。

日本が世界に誇る腕時計、CASIO「G-SHOCK」。1983年の発売以来、売り出したモデルはなんと3000種類以上！これまでの世界累計出荷台数は1億3000万個を誇る、メガヒット腕時計です。そんなG-SHOCKの生みの親である、カシオ計算機株式会社の開発本部・伊部さんに話を聞かせていただくことに。G-SHOCKの人気の秘密は、落としても壊れにくい強力な耐衝撃構造。コンクリートに叩きつけても壊れない無敵の腕時計ですが、その驚きの誕生秘話とは？子どもの遊び道具を見てひらめいたそう。

1980年、入社5年目の伊部さんは、父親から貰った宝物の腕時計を落として壊してしまいます。「落としても壊れない丈夫な時計があったらいいのに」と思った伊部さんは、壊れにくい時計の開発に着手。まずは時計をウレタンとビニールテープでぐるぐる巻きにし、会社の3階から落としてみますが...残念ながら壊れてしまいました。そこで時計を分解し、中の部品を改良してみたものの、良い解決策は思いつかず...。すると、「実現できなければ会社を辞めよう」とまで思い悩んだ伊部さんの目に、ゴムボールで遊ぶ子どもの姿が飛び込んできます。