日本を訪れる外国人たちを、空港や街でアポなしインタビュー！ そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ？」（毎週月曜夜6時25分～）。今回のテーマは、「みんな色々あるんです！YOUの家族になろうよSP」。世界中から来た個性派家族が大集合する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか？
空港を飛び出し、東京都内の街でYOUを直撃、イチオシの母国メシを自宅でゴチさせていただく「YOUの自慢の母国メシは？」。
東京・新宿で声をかけたのは、休日で街ブラ中だったスペイン出身の仲良し親子。パパYOUのフランシスコさん（44歳）は、なんとフラメンコ歌手だという。自慢の料理は、「エスピナカス・コン・ガルバンソス」という、800年もの歴史あるスペインの煮込み料理だ。聞けば、作るのは娘のサマラちゃん（10歳）だというではないか！ ぜひゴチになりたいとお願いすると、OKしてもらえたので密着決定！
6日後、親子3人で暮らすご自宅のマンションに伺うと、事前に食材の下準備をしてくれていた。さっそく、サマラちゃんの「料理を始めるよ！」という掛け声で調理スタート！と、その前に、 かわいいmyエプロンと三角巾もしっかり着用だ。
【作り方】
1） 体にいいオリーブオイルを、土鍋にたっぷり投入。
2） 続いて土鍋にパンを投入。きつね色になるくらいカリカリに揚げる。けれどあくまでパンは隠し味だ。
3） ミキサーにカリカリに揚げたパンと白ワインビネガーと水を入れ、粉々に粉砕しペースト状に。ドロドロのパンは、どうするのか？
謎多きこの料理について、フランシスコさんが簡単に教えてくれた。そもそもの始まりは約800年前、アラブの兵士がイベリア半島（スペイン）に攻め込んだ戦争だった。戦いが長期化したため、アラブの料理がスペインに広まったといわれており、このエスピナカス・コン・ガルバンソスもスペインの食卓には欠かせない一品になったという。
小さい頃のフランシスコさんは、野菜が嫌いで決して食べようとしなかった。でも、体にいいからと強引に食べさせられたのをきっかけにどハマり。「いつも食べたくて、（母親から）作り方を教えてもらったんだ」というほどのファンに。
そしてサマラちゃんにも食べさせてみたところ、やっぱりどハマり！ 「私も作りたい！」と2年前から勉強し、いまではすっかり料理上手になった。
【作り方の続き】
4） 土鍋に、茹でたほうれん草をたっぷり１キロほど入れる。
5） 同じく、茹でたひよこ豆もたっぷり入れる。
6） パプリカパウダーやクミンなどの香辛料も加える。鍋の中は具材が豊富でにぎやかに！
そこへ奥様が帰宅。「（2人は）本当に仲がいいんですよ。ラテンのノリっつうか」と証言、毎晩スペイン語の映画を観て大爆笑したり、生まれて10年ずっとパパが髪を切ったり、いつも一緒にお風呂に入ったりするほどの仲だと教えてくれた。
さらに、サマラちゃんは「パパは歌っているときがカッコいいなって思います」と慕う。「みんなからは知られてないけど、なんか話を聞いてみると相当スゴい人だな、とは...」とも明かしてくれたけれど、どういうこと？
実はフランシスコさんは、母国スペインでは一流のフラメンコ歌手として活躍し、フラメンコ界の大スター、アントニオ・カナーレス氏と同じステージに立ったこともある有名人なのだ！ 来日後も、数々のライブに出演し活躍中。そんなパパを尊敬するサマラちゃんの将来の夢は、もちろん「フラメンコ歌手」だ！
ここで突如、お食事前のショータイムがスタート！ フランシスコさんのかき鳴らすギターに合わせ、サマラちゃんがフラメンコを歌い、むむ、ママが踊ってる！？ 実はママの由香さんは、日本語学校の先生をしながらステージに立つフラメンコダンサー。つまり、正真正銘のラテンファミリーなのだ、カッコいい！！
【作り方の続き】
7） いよいよペースト状のパンを土鍋に投入！ 「パンがないと美味しくない」とサマラちゃん。
8） 最後はパパのフラメンコに応援され、出来上がり！ うまくできたようだ。
いよいよ、「エスピナカス・コン・ガルバンソス」（ほうれん草とひよこ豆の煮込み）を実食することに。みんなで「ブエン・プロべチョ」（スペイン語でいただきます）！ さあ、お味はどうかな？
美味しさに感激し「ワクワクする味」とレポートした番組Dに対し、サマラちゃんは「ひよこ豆の歯ごたえや甘みを感じるし、ほうれん草はトロっとしてる感じで美味しいです」と、実に上手な食レポをしてくれた。
ゴチのお礼に番組Dがお手伝いできることを聞くと、「ムカつくダンスをやってください」とサマラちゃんからのムチャブリが（笑）。実はコレ、家族内でブームになっていて、サッカーの代表戦「日本vsスペイン」を観戦中、スペインが勝利したときに踊って由香さんを腹立たせるダンスなんだとか（笑）。どうする番組D...。がんばって踊ってはみたが、サマラちゃんの表情が徐々に沈んでいったところで密着は終了（笑）。でもサマラちゃんが誘ってくれたので、また食べに来ま～す！ ごちそうさまでした。
