2012年と比べると購入額は32%増 シニア世代のアイスに夢中のワケ<WBS>

テレ東プラス

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シニア層に人気の「ゴディバ」のアイス。特にバニラが人気という。

最近肌寒くなってきましたが、そんな季節でも食べたくなるのがアイスです。巣ごもり消費の拡大もあり、2020年度のアイスの販売額は5197億円と過去最高となりました。その中でも最も購入額が増えているのが、実はシニア層です。60代のアイス購入額を2012年と比べると32%増と、他の世代より伸びていることが分かります。なぜ今、シニアがアイスに夢中なのでしょうか?

シニア世代は本当にアイスを食べているのでしょうか、街で聞いてみました。

「アイスクリーム、食べてるわよ。寒くても食べます。昨日は食べなかったけど、今日はどうでしょう」(80代女性)、「2〜3個は冷凍庫に入れてある。メーカーを決めていて、風呂上がりに食べます」(80代女性)、「必ず毎日1個食べてます」(60代女性)

毎日食べる人もいるようですが、今なぜアイスが人気なのでしょうか?

「結局家にいることが多いので、口寂しい。あまり外で自由はできないので」(70代女性)、「アイスは冷凍できるので。ケーキだと買った日か翌日でないと味の風味が変わったりする」(70代女性)

通常、アイスには賞味期限がないため、長期間保存が可能。新型コロナの影響で自宅時間が増える中、買いだめして、いつでも手軽に食べられるのが人気の理由です。

さらに話を聞くと、シニアに人気のアイスにはある特徴がありました。

「ハーゲンダッツのいろんな種類が好き。高いアイスを一人でこそっと食べるのがいい」(50代女性)、「私はハーゲンダッツをみるとつい買っちゃう。(冷蔵庫に)5〜6個ぐらい入ってるかな」(60代女性)

多くの人から名前が挙がったのは、高級アイスの定番ハーゲンダッツ。実は比較的高額なアイスがシニア世代には人気だといいます。実際に200円以上するアイスの購入額を見てみると、60代がトップ。なぜシニアは高級アイスの消費が多いのでしょうか?

チョコレートメーカーの「ゴディバ」三越日本橋店を訪ねました。ゴディバカップアイスは432円(持ち帰り)。この店舗の主な客層はシニア層ですが、アイスの売上は昨年に比べ1.5倍に増加したといいます。

「シニアの中にはおそらく裕福な方もいる。ぜいたくな気分を味わいたいと購入してもらっている」(「ゴディバ ジャパン」マーケティング&イノベーション本部の佐々木繁シニアマネジャー)

シニア世代は財布にゆとりのある人が多いこととも関係しているようです。さらに、人気の味にもシニアならではの特徴があります。

「こちらのカカオバニラが人気です。チョコも人気ですが『アイスといえばバニラ』というシニアの方が多い」(ゴディバ 三越日本橋店の岩本一美店長)

チョコでおなじみのゴディバですが、チョコをベースにしないシンプルな味が人気だといいます。

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200円以上のアイス購入額。60〜69歳が最も高い。

本当にシニアはシンプルな味が好みなのでしょうか?

日本で最も多く食べられるアイスといえば森永製菓の「チョコモナカジャンボ」。その特徴は、パリパリのモナカの中に、パリパリの板チョコ。年間で約2億個販売されていますが、実はシニアの購入比率が高いのは、同じシリーズでチョコが入っていない「バニラモナカジャンボ」だといいます。

「(バニラモナカは)年代が高くなるにつれて、購入金額が高くなる動きが非常に顕著です。60〜70代の方で、購入額のほぼ半分近くを占めています」(「森永製菓」冷凍マーケティング部の村田あづささん)

ジャンボシリーズは、自分の好きな量だけを割って食べられる点もシニア世代の支持を集めています。

さらなる取り組みとして、森永製菓が力を入れているのが販売戦略です。10月15日を狙って新聞に広告を掲載しました。なぜ10月15日なのでしょうか?

「10月15日は年金支給日だったんです。年金支給日には、シニアの方の購買力が上がるというデータがあり、そこを狙いました。お買い物のついでにバニラモナカジャンボを買っていただきたいと考えています」(村田さん)

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