全タイトル合わせ賞金総額3億円以上、2021年発足された国内最大級のeスポーツブランド「X-MOMENT」の試合の勝敗を予想する「X-MOMENT Presents CHOTeN～今週、誰を予想する？～」（毎週土曜夜11時25分放送／テレビ東京系）。10月23日（土）の放送では、「RAINBOW SIX JAPAN CHAMPIONSHIP 2021」（※注1）に出場する8チームの中から、昨年の覇者で、今年3月からのリーグ戦でも無敗の王者「CYCLOPS athlete gaming（CAG）」、リベンジに燃える2位の「Sengoku Gaming」を紹介。10月31日（日）に行われる決勝戦で、どのチームが勝つか予想した。
絶対王者に挑む24歳ベテラン選手の思い
「RAINBOW SIX JAPAN LEAGUE 2021」2位の「Sengoku Gaming」。強さの秘密は、2019年に世界4位の快挙を成し遂げた伝説のチーム「野良連合」の当時のメンバーが二人在籍していることにある。切り込み隊長のRamu（22）と、チームを束ねる熱きリーダー、ReyCyil（24）だ。
ReyCyilは、的確な指示でメンバーのサポートに徹するチームの司令塔。数々の栄光を手にしてきた彼が、今、新たな壁に直面している。最強軍団「CAG」をはじめとする、新世代の台頭だ。リーグでは一度もCAGに勝つことができず、8チーム中2位でリーグ終了となった。それでも世界大会の決勝を目指し、奮闘している。eスポーツがまだ「遊び」と言われていた頃から活動し、時代の波に翻弄された男の本音と、その覚悟に迫る。
Sengoku Gamingの本拠地は福岡。他県から引っ越してくる選手も多く、ReyCyilもその一人。一人暮らしの自宅にお邪魔すると、壊れた炊飯器やイスが。ReyCyilは捨てられない男！？
練習風景を覗いてみると、3時間ぶっ続けでチーム練習、さらに録画をチェックしながら1時間の反省会を行う。メンバーのRamuに、リーダーとしてのReyCyilについて聞くと、本番の緊張感で力を発揮できないメンバーがいると、率先して盛り上げてくれるとのこと。
反省会の後も、さらに個人練習。左手で指の筋トレ器具を握り、動かしている。昔はキーボードの操作を器用にやっていたが、今は脳で考えた動きに手が追いつかないことがあり、それを改善するためのものだ。
目をマッサージしたり、温めたりする機械も見せてくれた。動体視力のピークは20歳前後と言われ、ほとんどの選手がReyCyilよりも年下。24歳は一般的には若者でも、eスポーツにおいてはベテランなのである。
「長くやってればやってるほど、自分の限界って分かってくるので」と語るReyCyilは、自らの衰えや、若い選手の追い上げを実感。しかし、現役を続けたい理由がある。世界ベスト4を経験した彼は、「世界大会の決勝に出たいですね」と、さらに上を目指す。「RAINBOW SIX SIEGE」において、世界一になったチームはまだ日本にない。頂点の景色を見てみたいのだ。
日本最高記録である"世界4位"まで上りつめたReyCyil。300万円の賞金を手に入れたが、当時はコンビニでアルバイトをしないと生活ができない状態で「ギリ食えた」と当時を振り返る。
今でこそ「RAINBOW SIX SIEGE」のプロ選手には、年間350万円以上の給与が保証されているが、ReyCyilが世界4位をとった2年前は、状況が全く違った。その頃はまだeスポーツ専業でお金を稼ぐことは難しく、アルバイトを続けながら日々腕を磨いていた。
そんな折、ReyCyilに声をかけたチームが「Sengoku Gaming」だ。なんとReyCyilのために「RAINBOW SIX SIEGE」部門を立ち上げ、全面的にバックアップしてくれるというのだ。この申し出を受け、チームに入ることを決断。「ゲームだけで（生活ができる）って考えもしなかったので、嬉しかったです」と当時の思いを明かす。
アルバイトを続けていた時代、もしチームが見つからなかったら引退も考えたというReyCyilは、「Sengoku Gamingが声をかけてくれて、今の自分がある感じです」と感謝。「（CAGと）当たるなら決勝だと思うんで、そこでリベンジを果たしたいですね」と、日本の頂点に向け反撃の狼煙を上げる！
また、国内無敗の絶対王者「CYCLOPS athlete gaming」からは、正確無比な射撃を誇るBlackRay（20）に密着。まさにeスポーツドリーム！ 20歳にして世界4ヵ国の大会を経験、ピカピカの高級外車を所有するBlackRay。その成功の裏には、意外な過去があった。「友達いらん！」たった一度の青春をeスポーツに捧げ、栄光を手にした青年のど根性物語を。
※注1：「RAINBOW SIX SIEGE」は、2チームに分かれて戦うリアルガンシューティングバトル。「RAINBOW SIX JAPAN LEAGUE」は賞金総額3200万円をかけた8チームの総当たり戦で、一番ポイントの高いチームが優勝。「RAINBOW SIX JAPAN CHAMPIONSHIP 2021」で頂上決戦を行う。
明日10月30日（土）の放送は、eスポーツで「目指せ！ 親父越え」スペシャル。リーグ降格の危機！ 給料がピンチ！ 母の涙の理由とは？ 「ゲームなんかやって飯食えるわけない」と言い放つ父を納得させられるのか？ 家族のため、負けられない若者たちに密着。
