“生ハム”を食べに全国から客が押し寄せるイタリアン。世界一多くのハムを作る職人とは?

公開: 更新: テレ東プラス

9月21日(火)夜11時6分からは、23時の密着テレビ「レべチな人、見つけた」を放送。今週は、テレ東の人気番組が「食」にまつわる企画を展開する「テレ東秋のおいしい大感謝祭」(※9月26日まで)開催にちなみ、【肉の変態!卵の変態!変態ばかり集めましたSP】をお届け。ディレクターが"食のレベチ(「世の中に1%くらいしかいないだろう」というレベル違いなすごい人)さん"に密着し、ビートたけし国分太一にプレゼンする。

「テレ東プラス」では、放送の中から「肉の変態 佐竹さん」の内容を先取りでご紹介!

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ディレクターが向かったのは山形県山形市のとあるイタリアンレストラン。

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店内に入ると目に入ってきたのは、壁一面がガラス張りの巨大な冷蔵庫。中には約50~60種類のハムやソーセージが貯蔵されている。あまり見たことがない珍しいタイプの生ハムも...。これらはすべて、レベチさんが1人で手作りしている。

ハムの本場・イタリアのハム職人が自分で手掛けるハムの種類は多くて約10種類、1人で50~60種類のハムを作るレベチさんは、自らを"世界一多くのハムを作る職人"と例えてくれた。

日本であまり見かけない珍しい生ハムを中心に作っているレベチさん。早速、冷蔵庫内にあるハムを紹介してもらう。

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網に巻かれ、熟成させるために吊るされていたのは「クラッタ」。豚のもも肉の中でも特に希少な部位(内もも、外もも)のみを使用した「生ハムのおいしいとこ取り」だそう。

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スタッフがベーコンと間違えたのは「スペック」。主にイタリアとオーストリアの国境近くで作られる生ハムで、もも肉の表面を軽くスモークで燻して熟成させたもの。イタリアでも珍しいタイプであり、香り高いのが特徴。

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「これは面白い!」と紹介してくれたのが「ラルド」。豚の背脂にハーブやスパイスをすり込んで熟成させた珍しい生ハム。熱々のトーストにのせて食べるのがおすすめだそうで、太一は「食べてみたーーい!」と叫ぶ。

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レストランにやってくるお客の目当ては、もちろんハムの盛り合わせ。ハムだけで15種類!

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コース料理の突き出しも、酢漬けのソーセージ、ソーセージのペーストなどが並ぶハム尽くし。他にもイタリアの薄いハムをのせた「ハムとニョッコ・フリット」、メイン料理として「ハムの盛り合わせ」が提供される。「かに道楽みたい、ハム道楽だ」と太一。コースの価格を聞いたたけしと太一は「安い!」と驚きを隠せない。

「生ハムを一番美味しい状態で食べてもらうために温度管理を徹底し、切りたてを提供すべく、山形でしか食べられないようにしている」と話すレベチさん。最高に美味しい生ハムを求めて、全国からお客さんが訪れる。

閉店後、深夜に始まる生ハムの仕込みに密着。豚のもも肉の希少部位を使用し、3年半かけて熟成させる最高級の生ハム「クラテッロ」を作る。

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生ハムをネットで包む際に使用するのは、レベチさんが独自に編み出したオリジナルの道具。この道具を使うと、簡単にネットで包むことができるという。

仕込みの途中にもかかわらず、いきなり電卓を取り出すレベチさん。黄金率によって計量した塩を擦り込むことで肉の余分な水分を抜き、肉本来の旨みを引き立たせることができるらしい。ちなみに黄金率は肉の重さに対し2.8%とのこと。塩をすり込み、1ヵ月間、熟成させる。

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レベチさんのこだわりは、塩漬けしたもも肉を腸詰めにすること。取り出したのは1年ほどかけてゆっくり殺菌洗浄した牛の大腸。腸詰にした後、約3年半の熟成を経て、生ハムが完成する。10本の生ハムを作り、美味しく完成するのはだいたい3本ほどだそう。

3年半かけて熟成させた最高級生ハムにナイフを入れる緊張の瞬間、畑で料理に使う野菜を育てるレベチさんのお母様にも密着する。

料理修行中に出会った生ハムに魅せられ、6年間、イタリア各地で土地ごとのハム作りを学んだレべチさん。イタリアと気候が似ている地元・山形で生ハムを作り続ける"肉の変態"の人生に迫る。

番組ではこの他、「日本でたった5人しかいない◯◯ソムリエ」をお届けする。9月21日(火)夜11時6分放送! 23時の密着テレビ「レべチな人、見つけた」をどうぞお楽しみに!