絶品!元パティシエ考案のエゴマを使ったヘルシーレシピ&ロシア出身の蔵元が作る和風ラム鍋

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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8月27日(金)の放送は、埼玉県秩父郡小鹿野町で昼めし旅。東京・池袋から電車とバスで約2時間、日本百名山のひとつ・両神山のふもとに広がる山からの恵み豊かな町です。また、役者から裏方まですべて住民が行う地歌舞伎は200年以上の歴史を誇り、今も育まれています。この魅力あふれる町には年々移住者が増え、昨年は24世帯が移住(※町役場調べ)。そこで今回は、この近郊移住の穴場スポットをタレントの加藤紀子さんがご飯調査します。

元パティシエが作る簡単エゴマ餃子!

さっそく農業を営む移住者のもとを訪ねます。東京都から5年ほど前に移住してきたという太田誠さん。もともとはパティシエで、エゴマ油の魅力に取りつかれ、自らエゴマ農家に。

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太田さんはエゴマを軽く火で炒った「炒りえごま」を自ら製造、さらに地元の企業に委託製造して「福えごまみそ」も販売。摘心作業(葉や芽の先端を摘み取り生育を促す)を見せていただいたところで、例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」!

交渉成立!

摘心作業で摘んだエゴマを使ったおかずを作るそうです。

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まずはエゴマの葉を使ったドレッシングのトマトサラダから。

1. オリーブオイルとリンゴ酢を混ぜる。
2. そこへ岩塩を振りかけ、エゴマの葉を細かく刻んで混ぜればドレッシングの出来上がり!
3. スライスしたトマトにドレッシングと「炒りえごま」を振りかけて完成!

続いて、エゴマ味噌ジャージャー麺を。

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エゴマ味噌に自家製の味噌、そしておなめ味噌を混ぜ合わせます。そこへゴマ油を投入し、よく混ぜたら出来上がり。使う麺は...両神地区はこんにゃくの産地ということで、地元の食品加工会社で作っているこんにゃく粉入りの麺を使用。麺の上に細切りにしたキュウリとネギをのせ、そこへ合わせ味噌と、仕上げに卵の黄身をのせたら完成。

最後に作るのは、エゴマの葉を使った簡単餃子。

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餃子の皮に豚バラとエゴマの葉(大葉でもOK)を1枚ずつのせて、くるんと巻いてとじるだけ! 多めの油で片面ずつ2分ほど蒸し焼きにして皮がキツネ色になったら完成。チーズやキムチを入れてもおいしいそうですよ。

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こちらが太田さんの昼ご飯。エゴマづくしのヘルシーランチです。これからもおいしいエゴマをたくさん作ってください!

ロシア出身日本育ち!和風ラム鍋!?

続いては、さらに山奥の移住者のもとへ。

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廃校跡で蜂蜜酒造りをしている工藤エレナさんにお話を伺います。ロシア出身のエレナさんは、父親の仕事の関係で幼い頃に来日、20歳でにごり酒「どぶろく」にハマり、全国津々浦々おいしいお酒を求めて飲み歩くほどに。中でもお気に入りがロシアでも親しまれている蜂蜜酒。いつか自分でお酒を造りたいと思うようになり、免許を取るため必死に勉強。

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小鹿野町の廃校がイメージにぴったりで、直感で移住を決めたそうです。また、小鹿野町は昔から養蜂がさかんで町内に15軒の養蜂場があり、蜂蜜の安定した供給が得られるのも理由のひとつだったそう。

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花の町として知られるだけあってさまざまな花から蜜が採取でき、その蜜が合わさった百花蜂蜜を使用して出来上がったのが蜂蜜酒「秩父百花」。蜂蜜酒を試飲させていただいたところで、例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」!

交渉成立!

山を下った市街地にあるご自宅へ。なんと、ロシア流の和風ラム鍋を作るとのこと。

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まずは鍋でラム肉を焼いていきます。焼き色がついたところでお酒を投入。さらにネギ・ニラ・白菜を入れ、シイタケとコンブの出汁で煮込み、最後に豆腐を入れて火が通ったら完成!

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ラム鍋は、黄金かぼすのポン酢でいただくのがエレナさん流。続いて、なんとシカ肉を使った料理を夫の宏樹さんが担当。

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知人にもらったという小鹿野町産のシカ肉を赤ワインで一晩漬け込んで臭み取りをしています。シカ肉は、町の精肉店でも手に入るほど身近だそう。

フライパンにガーリックスライスとオリーブオイルを入れ、シカ肉を焼いていきます。焼けたシカ肉を取り出したら、残ったガーリックスライスでソース作り。シカ肉を漬けていた赤ワインと焼肉のタレを入れて、ちょっと焦がすくらいまで煮立てたら出来上がり。

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こちらが工藤さん夫婦の晩ご飯。じつは、ジビエ料理は蜂蜜酒と相性抜群なのだそう。蜂蜜酒造り、ますます頑張ってください! いつまでもご夫婦仲良くお元気で。