白髪は防げる!”ゴッドハンド”が教えるセルフマッサージ

公開: 更新: テレ東プラス

最近、白髪が気になる......、染めても生え際が目立つ......白髪のお悩みは人それぞれですが、原因は遺伝や加齢だけではないんです。また、一度白髪になってしまうと、もう黒髪には戻らないのでしょうか?

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毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木 午前9時26分~放送中)から、"ゴッドハンド"と称されるヘッドスパプロデューサー・辻敦哉さんに「白髪のセルフケア」についてお話をうかがいました。

白髪の原因と予防

まずは、なぜ白髪になるのでしょうか?

髪の毛だけでなく人間の体毛は、元々は白く生え、色素幹細胞がメラニン色素を作ることで黒くなります。しかし、遺伝、老化、ストレス、紫外線、栄養不足などが要因となり色素幹細胞が減ることで、黒くならず白髪になってしまうのです。

生活習慣を改善してこれらの原因に対処することで、予防はもちろん、「白髪になってしまった髪を元に戻すこともできます」と辻さん。

まず、肌と同様に髪にもゴールデンタイムがあり、睡眠が大事。早寝早起きの習慣を。栄養不足の改善には、美しく健やかな髪のために必要な大豆などの植物性タンパク質、ビタミン、ミネラルに加え、白髪の対策には、チーズなどに含まれる「チロシン」(アミノ酸)、黒ゴマなどに含まれる「アントシアニン」が効果的。加工食品はなるべく食べないよう心がけましょう。

また、老化やストレスなどから頭皮の血管が委縮すると血行不良となり、せっかく摂った栄養も髪の毛まで行き渡らなくなってしまいます。マッサージなどで、頭皮の血行の改善を!

白髪タイプ別セルフマッサージ

"ゴッドハンド"辻さんにセルフマッサージを教えていただきました。全体的な白髪は加齢、遺伝などが原因と考えられますが、部分的な白髪は原因となる頭皮の血流が悪い場所が異なります。白髪が集中する場所別にマッサージの方法を紹介します。

【前髪・生え際に多い人】
原因:顔のむくみ、姿勢が悪い、枕が合わない、など
顔がむくみやすいので、その重みが生え際に掛かり血行不良で白髪に繋がる。

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左右の手をこのように重ねて、「前頭筋」をマッサージ。

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机に肘をつき、両手の親指と人差し指を使って皮膚と筋肉を中央に寄せるように。

【もみあげ・こめかみ周辺に多い人】
原因:表情筋が硬い、噛み癖、緊張しやすい、など
マスク生活で表情筋を動かす機会が減った人も要注意! 唇をウーと突き出し、上唇が鼻の下にくっつかないと表情筋がこわばっている可能性あり。表情筋が衰えると頬や口周りの咬筋、それを支える側頭筋の働きが悪くなり、血行不良によりもみあげ周辺に白髪が増えやすくなる。

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咀嚼の時に使う「側頭筋」と「咬筋」をマッサージ。アゴを噛み締めた時に盛り上がるこめかみ周辺に人差し指・中指・薬指のはらをあてて円を描くように。

【分け目に集中・頭部全体に多い人】
原因:血流が悪い

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凝り固まった天頂部をマッサージ。机に肘をつき両手の指のはらで耳の上から分け目に向かって押し上げる。

このマッサージを1回3分、1日3回程度行いましょう。

食事や生活習慣の改善やセルフマッサージに加えて、「1~2カ月に1度サロンでケアするのが理想的です」と辻さん。次回は、薄毛の予防と、白髪にも薄毛にも効果的なサロンでのケアを紹介します。

取材協力:辻敦哉さん。超人気のヘッドスパ専門店「プーラ」代表。2万人以上を施術してきたメソッドは高い評価を得ている。現在はヘッドスパプロデューサーとして技術の普及、後進の育成を精力的に行い、プーラ式ヘッドスパ専門店を全国に展開中。「白髪は防げる!」(かんき出版)、「髪が増える術 成功率95%のプロが教えるすごいメソッド」(ダイヤモンド社)など毛髪に関する著書多数。

オフィシャルホームページ

辻敦哉さんも出演する「なないろ日和!」は、今後もあらゆる専門家が出演し、生活に役立つ情報をお届けしていきます。毎週月~木曜9時26分からのOAも要チェックです!

画像素材:PIXTA