国外退避1万8000人 アフガン市民語る脱出時の様子

テレ東プラス

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ハシナ・サイエドさん

アフガニスタンではイスラム主義組織タリバンが全権を掌握した15日以降、1万8000人以上が国外に退避しているとみられています。そのうちの一人、イギリスに逃れたアフガン市民が脱出時の様子を語ってくれました。

アフガニスタンから脱出するため、空港付近に集まった大勢の人たち。時折銃声のようなものが聞こえてきます。20日も数千人のアフガン人が空港に押し寄せたと思います。

タリバンがカブールを制圧した翌日の16日に、イギリスの軍用機で出国したハシナ・サイエドさん。この20年で自ら事業を起こすなどしたアフガニスタンの女性活躍の象徴的な人物です。カブールを脱出したときの様子を明かしてくれました。

「機内では子どもも老人も泣いていました。みんなが感情的になり、混沌とした最悪の状況でした。でも、イギリス軍の人たちが水をくれるなどして、落ち着かせてくれました」(サイエドさん)

サイエドさんたちはドバイで乗り換え、イギリスへ。機内では「床に座っている人におわびします。旅客機ではなく軍用輸送機なので、今の状況ではこれが精いっぱいです」とのアナウンスが流れていました。

サイエドさんは安全が確保できたことに安堵しつつも、タリバンが政権を掌握したことに落胆の色を隠せません。

「20年かけて国際社会と共に一つ一つ積み上げてきたものが全て壊れました」(サイエドさん)

サイエドさんのような難民を国際的にどのように対応していくのかが課題となる中、イギリス政府はアフガニスタン難民2万人を受け入れる方針を表明しました。イギリスには20年前のタリバン政権から逃れた難民が多く暮らしています。こうした人たちが今、アフガニスタンに残した家族のビザの発給について問い合わせをするために支援センターに押しかけているのです。

アフガニスタン・中央アジア協会のノーラルハク・ナシミさんは「国際社会がすぐに行動を起こさなければ、アフガニスタンの未来は厳しい状態になるだろう」と話します。

難民の受け入れについては、今週開催のG7首脳会議でも議題となる予定です。