ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
8月11日(水)の放送は、千葉県南房総市で昼めし旅。漁業が盛んで、伊勢海老やアワビなどの高級海産物にも恵まれた南房総市を、タレントのユージさんがご飯調査します。
名物のクジラ料理&豪勢な伊勢海老とワタリガニの〇〇〇!
まずは、35年間クジラ料理専門店として営業を続ける「くじら料理の店 ぴーまん」さんへ。南房総市の和田漁港は全国に6カ所しかない沿岸捕鯨基地のひとつで、クジラを使った料理は町の特産品になっています。
店で一番の人気メニュー・クジラの竜田揚げや、珍しいクジラのなめろうなどの料理を試食させていただいたところで、例のお願いを......。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
妻の八千代さんがまず作るのは、アジの揚げさんが。さんが焼きとは千葉の郷土料理で、アジやイワシの身にしょうがやネギなどを混ぜて細かくたたいたなめろうを焼いたもの。
今回は、それを揚げるそうです。アジのなめろうにつなぎとしてパン粉と溶き卵を加え、合わせ味噌を投入。さらに刻んだ大葉も加えたら、手のひらサイズに平たく形を整え、180℃の油で揚げます。
きつね色に揚がったら、揚げさんがの出来上がり。
続いて取り出したのは、伊勢海老。小さくて商品価値のないものを漁師さんからもらうのだそう。ちょうどそこへ、近くに住むお孫さんが釣りに行って獲ってきたというワタリガニを持参。伊勢海老もカニも豪快に切って一緒に鍋に入れます。
出汁が十分出たところで合わせ味噌を溶いたら、伊勢海老とワタリガニの味噌汁の完成!
こちらが櫟原さん家のご飯。茹でたサザエや、南房総名物のクジラのタレも並びます。地元でとれた海の幸をふんだんに使ったなんとも豪華な料理が出そろいました!
これからもご夫婦お元気で、お仕事がんばってくださいね!
県が注目するパッションフルーツを使ったアイデア料理
続いては、花農家の薦岡和也さんに話を伺います。
南房総市は、マリーゴールドやヒマワリなど、多種多様な花の産地としても有名。こちらの農園では特に胡蝶蘭の栽培に力を入れているそうです。3000坪の敷地に巨大なハウスが約20棟。胡蝶蘭の他にカトレアなども育てていますが、じつは花以外にも育てているものがあるのだとか。
妻の美奈子さんが空いているハウスで始めたのは、なんとパッションフルーツの栽培。パッションフルーツは南米原産のフルーツで、日本では主に鹿児島や沖縄など温暖な地域で作られています。
近年、千葉県ではパッションフルーツを新たな特産物にしようとしており、生産農家も増加。薦岡さんの農園でも今年から出荷予定で、徐々に作付面積も増やす予定なのだそう。そんな新たな試みを教えてもらったところで、例のお願いを......。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
さっそくパッションフルーツを使った料理を作ってくれるそうです。
メインは豚の冷しゃぶ。まずはたっぷりのモヤシを軽く湯通し。豚のバラ肉もかたくならない程度にさっと茹でます。
たれはパッションフルーツ1にだし醤油2の割合で混ぜたものを作ります。これをたっぷりとかければ、豚の冷しゃぶの出来上がり。
デザートには、手作りのところてんにパッションフルーツと食用ほおずき、そして自家製の梅の黒糖漬けシロップをかけたものを。
こちらが薦岡さん家のお昼ご飯。パッションフルーツを使った豚冷しゃぶとデザートの他に、家庭菜園で採れたナスの甘辛煮や、同じく自家採れミニトマトの甘酢漬けも。食欲が落ちがちな暑い夏でもサッパリといただけそうな涼やかな料理がずらりと並びました。
これからもご家族で力を合わせてがんばってくださいね! ありがとうございました。