鳥貴族がハンバーガー専門店を開業 市場に参入する狙いとは?<WBS>

公開: 更新: テレ東プラス

txbiz_20210818_01.jpg
8月23日にオープンするハンバーガー専門店「TORIKI BURGER」のトリキバーガー。

焼き鳥居酒屋の「鳥貴族」を展開する鳥貴族ホールディングスが、来週、ハンバーガー専門店の1号店を開業します。低価格の居酒屋で事業を拡大してきた鳥貴族がハンバーガー市場に参入する狙いは何なのでしょうか?

東京・大井町駅前に、8月23日にオープンするハンバーガー専門店「TORIKI BURGER」。10代から20代の女性をターゲットにした店内は、白と黄色を使って明るい空間になっています。フライドチキンをバンズで挟んだ「トリキバーガー」や、鶏もの肉の照り焼きを使った「焼鳥バーガー〜てりやき〜」など、12種類のメニューを揃えました。

鳥貴族は新型コロナウイルスによる休業などが響き、7月の売上高は1年前と比べて62%減少。今期の業績も赤字の見通しです。居酒屋の回復が見通せない中、ランチやテークアウトの需要が見込めるファストフードへの進出を決めました。

「TORIKI BURGER」の高田哲也社長は「焼き鳥や鶏肉に携わって30年以上になりますので、このリソースを使って、新しいハンバーガーの専門店をできないかと創業しました」と話します。

ハンバーガー市場には、ファミリーレストランのロイヤルホストを運営する「ロイヤルホールディングス」や牛丼チェーンの「松屋」など新規参入が相次いでいます。バーガー業態は店舗内の作業工程が比較的シンプルなことが理由の一つです。

鳥貴族は、居酒屋事業で培ったノウハウとチキンや野菜、バンズまで100%国産を使うことで、他社と差別化を図り、全国展開を狙います。

「3年間の経営目標は10〜20店舗(に増やす)。東京をスタートとしていきたい」(高田社長)