<悩み相談>元中日エース・吉見一起に聞く!「コロナ禍の夫婦危機を回避する方法」「プレゼン前の緊張をほぐす精神論」

公開: 更新: テレ東プラス

マイナスなワードが頭をよぎる、手が震えたりするのは当たり前! 発想を転換させてみよう!

(読者からのお悩み)僕はプレゼンなどの重要な場面がとても苦手で、いつも「声が震えたらどうしよう」「失敗したらどうしよう」と悪い方に考えてしまい、今ひとつ実力を出し切ることができません。吉見さんは、試合前やテレビ出演の前日など、どのような心境で過ごしているのでしょうか。吉見さんが行っているゲン担ぎなどあれば、どうかこの僕に教えて下さい!(27歳・会社員)

――まだ20代ですし、経験していくうちに変わってくるかもしれませんが、吉見さん、いかがでしょう?

「まったく緊張しない! という人はまずいないと思うんですよね(笑)。会社員の方でいうプレゼンや、僕の場合でいうと試合で投げるときって発表会みたいなものじゃないですか。
絶対に緊張しますし、“明日嫌だなぁ”と思うのはしかたがないことなので、緊張は受け入れるべきだと思います。ただそれが、プラスに考えられる良い緊張になるのか、それともダメな緊張になってしまうのかは自分次第。

例えば、“このプレゼンがうまくいけば上司に褒められて評価が上がり、もしかしたら昇格できるかもしれない”そういうワクワク感があれば、緊張感があっても頑張ることができるのではないかと思います。“やらかしたらどうしよう”というネガティブな思いだけでいくのと、“やらかしたらどうしよう…でも上司に認めてもらえるから頑張ろう! 成功したらちょっと贅沢しようかな”とポジティブな発想を加えていくのとでは、気持ちの持ち方が全然違ってくると思うんですよね。

僕の場合、最初“嫌だなぁ”と思っても、すぐ“相手ピッチャーになんとか黒星をつけよう!”と思い直すことで目標に変わる。緊張は相変わらずあるけど、そんな中でも次第に“相手に黒星を付けるために何をしなければいけないか”と考えられるようになっていきました。
例を挙げるとしたら、前田健太投手(前・広島東洋カープ、現在はミネソタ・ツインズ)ですかね。彼に黒星を付けようと思ったら、頭の中がそのことばかりになるんですよ(笑)。そうなると、“失敗したらどうしよう”という情報が薄れて、何かいいように自分をコントロールできるというか…それができるようになると違いますよね。
マイナスなワードが頭をよぎる、手が震えたりするのは当たり前なので、発想を転換させてみてはいかがでしょう。“ネガティブなことを考えるのは無駄”と気付けるようになると、なお良しですね!」

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――ちなみに、吉見さんにとっての“ゲン担ぎ”は?

「特にないんですけど(笑)、強いて言うとしたら、前日にカレーを食べ、当日は栄養ドリンクを飲むようにしていました。ナイターは試合開始時刻が18時ということが多かったので、17時20分に栄養ドリンクを飲むと決めて、飲んだら“よし、行くぞ!”と試合モードに切り替えていました」

――ありがとうございます! 最後に、水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」にゲスト出演してみて、いかがでしたか?

「最初に聞いた時は、正直“なんで僕が?”と思いました(笑)。ただ、昨年プロ野球を引退して、こういうチャンスをもらえるというのはありがたいと思っています。野球は勇気や感動を与えられるスポーツなので、ドラマを観ていただいて、野球に興味を持ってもらえたり、何かを感じていただけたら嬉しいです」

【共通コラム:逆境をどうやって乗り越えましたか?】
「これも先ほどの話につながってくると思うのですが、物の捉え方じゃないですかね。何事もなく生きていけることがベストですけど、やはりそこは人間なので、ケガや病気など、思うようにいかないことがあるじゃないですか。でもそれも人生の一部だと考えると、“この逆境を乗り越えるためにはどうしたらいいのだろう”という思考になっていく。“やばい”と感じたときほど、“これも人生の一つかな”という軽い気持ちでいると、そこから試行錯誤してベストな選択ができるようになる。仮にその逆境が乗り越えられなかったとしても、それも人生のうちの一つの経験だと思うようにすれば、何とか乗り越えていけるのではないか…そう思っています」

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吉見一起 プロフィール】
1984年9月19日京都府生まれ。「金光大阪高」卒業後、「トヨタ自動車」を経て、2005年ドラフト希望枠で中日に入団。2008年に10勝を挙げ、2009年に16勝で最多勝を獲得。2011年には18勝を挙げ、防御率1.65で最多勝、最優秀防御率、最優秀投手、ベストナインの4冠を獲得した。2020年11月、現役を引退。
2021年より、CBCテレビ・CBCラジオとTBSテレビの野球解説者、中日スポーツの野球評論家として活動。2021年1月、古巣である「トヨタ自動車硬式野球部」のテクニカルアドバイザーに就任した。
吉見一起コントロールチャンネルも開設!

8月18日(水)深夜1時10分からは、吉見さんがゲスト出演する水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」第6話を放送!

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夏葉舞(関水渚)がバッティングセンターで準備をしていると外から女性の大きな声が。しかも電話で激しくやりあった後に1万円を全て両替してバッターボックスへ。その気迫は周囲の子供たちが驚くほどだ。舞はやがて女性が有名企業の社長・元山陽子(山下リオ)だと気づく。ネット記事によると陽子の会社が買収の危機にあるようで――。仲間のためにも譲渡すべきか否か…揺れ動く陽子に伊藤智弘(仲村トオル)がかけた言葉とは?

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