アマゾンの川に暮らすイルカ
南米・ボリビア。アマゾン川の上流に、人がほとんど足を踏み入れない大秘境「ノエル・ケンプ・メルカード国立公園」があります。
広大な公園を流れるアマゾン川の支流・イテネス川には、本来海にいるはずのイルカが生息しています。「アマゾン カワイルカ」という、ピンク色の珍しいイルカです。

祖先はもともと海で暮らしていましたが、淡水に適応し、カワイルカとなったそうです。
視界の悪い濁った川で生きるため、目はほとんど退化しています。代わりにおでこから出す超音波で獲物の位置を突き止めるそうです。

貴重な動物たちの宝庫
手つかずの大自然が残るイテネス川は、“野生動物の宝庫”です。

強じんな顎を持ち、魚を食べる「オオカワウソ」も、川岸に穴を掘り、巣を作っています。

大きいもので、頭から尻尾の先まで2m40cm程にもなるオオカワウソ。とても警戒心の強い動物ですが、毛皮目的の乱獲などにより、急激に数を減らしました。

ほかに、おとなしい性格で知られる「カピバラ」も見られます。人の手が及ばないこの地は、彼らに残された数少ない“楽園”です。
“開発の手を免れた、絶滅危惧種を含む野生動物の貴重な生息地”として、「ノエル・ケンプ・メルカード国立公園」は2000年、世界遺産に登録されました。

世界遺産
日曜よる6:00~