恐竜など太古の化石が続々見つかる「月の谷」とは?

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歩けば、化石が見つかる⁉

アルゼンチンとチリ南部にまたがるパタゴニア地方に、太古の生き物の化石が多数発見できる場所があります。世界遺産に登録されている「イスチグアラスト州立公園」、通称“月の谷”です。

通称「月の谷」通称「月の谷」

かつてこの一帯には、緑あふれる豊かな森が広がっていたといいます。現在は断崖がそびえ立つ砂漠で、訪れた人が「違う惑星に来たよう」と感想を持つような不思議な景観です。

月の谷を歩くと、地表にむき出しになった骨が続々と見つかります。
なかには、恐竜に進化する以前の生物・キノドン類と思われる化石などもあるそう。

キノドン類キノドン類

この場所で、毎日のように新しい化石が地上に現れる理由は、アンデス山脈から一年中吹きつける強風が大地を削るため。月の谷には、まだまだ多くの恐竜の化石が眠っていると考えられています。

多くの恐竜が眠る谷多くの恐竜が眠る谷

 

世界最大の恐竜も、いた…!

月の谷があるパタゴニアでは、これまでに巨大な恐竜の化石も見つかり、世界を驚かせてきました。

2021年には、長い首と尾を持つ竜脚類の化石が発掘。骨の大きさから、全長40m程・建物で7~8階くらいの高さではないかと推測され、現時点で“世界最大の恐竜”であるそう。

世界最大の恐竜!?世界最大の恐竜!?

また2014年には、当時“世界最大”といわれた恐竜の骨も発見され、パタゴニアにちなみ「パタゴティタン」と名付けられました。

パタゴティタンパタゴティタン

多様な生き物が暮らすパタゴニアは、太古の昔から恐竜をはじめとした“生き物たちの楽園”でした。

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