どんな魚も大きく育つ「第3の水」とは

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魚が大きく・早く育つ“不思議な水”

岡山理科大学が開発した、海水でも淡水でもない「第3の水」があります。
この水は、どんな魚も大きく育つという不思議な水です。例えばヒメマス(淡水魚)が第3の水で育った場合、1年で淡水で育ったもののおよそ倍のサイズに。

第3の水で育ったヒメマス第3の水で育ったヒメマス

通常は約5か月かけて成長するバナメイエビも、第3の水なら3か月で成長します。美味しさは通常の魚と変わらず、岡山理科大学では第3の水で養殖したクロマグロを競りにかけ、地元の飲食店などで提供しています。

第3の水は、魚にとって必要な成分(ナトリウム・カリウムなど)を真水に混ぜたもの。その塩分濃度は魚の体内と同じ1%であるため、魚は自身で塩分濃度の調整をする必要がありません。

魚の体内と同じ1%の塩分濃度魚の体内と同じ1%の塩分濃度

それによって、魚にかかるストレスが少なくなり、早く・大きく成長することができるそう。

また、海水魚や淡水魚の体内と同じ塩分濃度であることから、第3の水ではどちらの魚も一緒に育つことができます。

海水魚と淡水魚を一緒に育てられる海水魚と淡水魚を一緒に育てられる

 

第3の水は野菜も育てられる!

通常、海水を山間部へ持って行って養殖を行うと、排水による塩害で農作物が育たなくなるリスクがあります。しかし、第3の水はその心配がほとんどないため、海のない山間部の過疎地域などでも海水魚の養殖が可能になります。

さらに、魚を育てた第3の水を使い、魚のフンを肥料にトマトなどの野菜を作る実験が実際に行われています。

魚のフンを肥料に野菜を作る実験魚のフンを肥料に野菜を作る実験

第3の水を使えば地域全体が儲かる仕組みを提供でき、過疎対策にも活用できると注目されています。

 

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