近代日本経済の偉人が好んだ郷土料理
2024年発行の新一万円札に肖像画を使われる“近代日本経済の父”・渋沢栄一が愛した料理が、彼の出身地・埼玉県深谷にあります。
それは、「煮ぼうとう」。

小麦で練った幅広の麺を煮込んだ、深谷の郷土料理です。
醤油ベースのとろっとしたスープには、深い出汁の香りや野菜の甘味が。調理の最後に加えられる秘伝のたれも相まって、染み渡る美味しさです。

こしがしっかりした麺は、幅広の麺を生の状態から煮たもの。ツルンとした喉越しが美味です。
お店は、渋沢栄一出生地の隣に
渋沢栄一の好物・煮ぼうとうが食べられるのは、「麺屋忠兵衛 煮ぼうとう店」。お店は、渋沢の出生地のすぐ隣にあります。

店内には昭和2年、88歳の渋沢が来店した際、屋敷のご先祖様に贈った直筆の掛け軸が飾られています。

さらに深谷には、遺品や写真など本人ゆかりの品々からその生涯を紹介する「渋沢栄一記念館」があります。なかでも注目は、約4000万円かけ70代の本人そっくりに作った、渋沢栄一アンドロイド。

銀行をはじめ証券取引所、電気、水道、ガス会社、鉄道やホテルなど現代生活の根幹をなす500もの会社を設立。さらに600以上の教育・福祉施設団体の設立など、世のため人のため公益性のある事業を考えた渋沢。その経営哲学を語るアンドロイドの講演は、記念館の一番の呼び物になっています。
スポット名
麺屋忠兵衛 煮ぼうとう店
埼玉県深谷市血洗島247-1
渋沢栄一記念館
埼玉県深谷市下手計1204
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じょんのび日本遺産
日曜あさ6:00~