世界のスシ職人が技や味を競う「WORLD SUSHI CUP」が開催されるなど、人々を魅了する“スシ”。大会の運営に尽力する小川洋利さんは、これまで50か国以上でスシ職人の指導を行ってきました。小川さんの知る、“驚きのスシ”をご紹介します。
① “情熱の国”ならではのホットスシ
“情熱の国”ブラジルで大人気なのが、「ホットスシ」。
アボカド・エビ・サーモンの皮の巻きズシに小麦粉・天ぷら粉をまぶし、“スシの天ぷら”に。さらに仕上げとして、お皿に火をつけ…熱々のスシが炎に包まれたまま、提供されます。

気になるお味は、上からかけたマヨネーズ・テリヤキソースが酢飯にマッチ。クリスピーなサーモンの皮と揚げ物のサクサク感も楽しめる、ユニークなスシです。(※危ないので、火が消えてからいただきましょう)
② わさび醤油でいただくスシケーキ
アフリカ・ナミビア共和国のスシは、なんと魚を一切使いません。ご飯の上に生クリームを塗り、イチゴ・キウイ・ブルーベリーなどを並べた「フルーツと生クリームのスシケーキ」は圧巻。

スシケーキには、たっぷりのわさび醤油が欠かせないそうですが…食べてみると、意外にもとてもよく合うそうです。
③ チョコレートのスシがブームに!?
今、スシネタとして世界的なブームになっているのが、チョコレート。
ベルギーの大人気スシ店「Ko'uzi スシ&ファインフーズ」では、日本人オーナーシェフが生み出した“マグロとチョコレートのスシ”が看板メニューに。酢飯の上にヘーゼルナッツオイル・塩で味付けしたマグロ、さらにカカオ85%のチョコレートがのっています。

カカオはお砂糖を入れなければ甘みもなく、苦み・香りのスパイスに。チョコレートは、ほかにもポルトガルやメキシコのスシに使われています。
④ 世界で人気のドーナツのスシ
近年、オーストラリアで誕生したのが「SUSHIドーナツ」。ドーナツ型のスシに彩り良く魚介や野菜がトッピングされ、その見栄えの良さから世界中に広まりました。

京都の「SUSHI TIME」では、オーナーシェフが海外で見つけたSUSHIドーナツを“逆輸入”。お店のメインとして提供しています。
日本のソウルフード・スシが、世界各地でさまざまに進化しながら愛されています。
(※①・②は小川洋利さんが再現して制作)
世界ふしぎ発見!
土曜よる9:00~