現代によみがえるミイラの「声」
古代エジプトのミイラの「声」を聞くことができる…そんな驚きの研究結果が、2020年に発表されました。ロンドン大学の研究者デイビット・ハワード教授が、最新の技術により成功させたものですが、一体どのような方法なのでしょうか?
ハワード教授が使用したのは、「3Dプリンタ」です。およそ3000年前のエジプトのミイラから“唇・舌・喉・声帯”の部分を写し取り、精巧な“複製”を作成しました。

装置にセットして、複製の声帯に音を通すと…その声帯の持ち主の声に音が変化します。

ハワード教授は「この音が、ミイラが生きていれば発する声なんです」と話します。
研究が進むエジプトの謎…
ミイラの声を聞いたエジプト考古学者・河江肖剰さんは、「音がおもしろいですね、実際にしゃべってほしいな」と感想を語ります。

さらに「考古学のなかで先駆的な研究なので、ここからどんどん広がって将来的には声を完全な形で復元してくれるんじゃないかな」と、今後に期待を寄せました。
古代エジプトは今もなお多くの謎が残り、“ふしぎ”が尽きません。さまざまな分野に研究は及び、最新の技術をもって解明が進んでいます。
11/28(土)の『世界ふしぎ発見!』
世界ふしぎ発見!
土曜よる9:00~