明智光秀による織田信長の“焼き討ち”を免れた「奇跡のお堂」が今も存在していた

TBS Topics


京都と滋賀の県境にある比叡山延暦寺。今から約450年前、織田信長の命を受けた明智光秀らの軍勢が焼き討ちをかけ、山中にあったお堂はことごとく灰と化しました。しかし、奇跡的に火の手を逃れたお堂があることをご存じでしょうか?

焼き討ちを免れた、奇跡のお堂

そのお堂は、京都側の斜面にぽつんと建つ「瑠璃堂」
苔が生して古色蒼然とした佇まいを見せるお堂は、室町時代に建てられたと考えられています。

瑠璃堂瑠璃堂

実は、延暦寺のお堂はほとんどが琵琶湖を望む滋賀側の斜面に建っています。それは冬、京都側の斜面に吹く冷たい風を避けるためでした。
軍勢は滋賀側から山を駆けたとされており、京都側にある瑠璃堂だけが唯一残りました。

通常、瑠璃堂の内部は非公開ですが、番組では特別に撮影させていただきました。

天井や壁に残る鮮やかな色彩

天井や壁に残る鮮やかな色彩は、100年程前に行われた修復によるものです。

「薬師瑠璃光如来像」「薬師瑠璃光如来像」

お堂のご本尊は「薬師瑠璃光如来像」。こちらも通常は、比叡山「国宝殿」に安置されていますが、特別に瑠璃堂に移して撮影しました。

厳かな祈りの山、比叡山延暦寺とは

京都と滋賀にまたがる比叡山にある延暦寺の境内は山全体に及び、かつては500を超えるお堂が建てられていたといいます。

1994年、世界遺産に登録1994年、世界遺産に登録

現在、200以上のお堂が点在する比叡山延暦寺。「日本仏教の重要な聖地」であることから「古都京都の文化財」の一つとして、1994年 世界遺産に登録されました。

比叡山では今も“一人の僧が12年間山に籠り、開祖・伝教大師最澄に奉仕する”「十二年籠山行」など、厳かな祈りが続けられています。


11/1(日) の『世界遺産』

世界遺産

日曜よる6:00~