見た目は同じでも、まったく違うホック!?
ホックの国内シェア約55%を占める「モリト」。その特注ホックは、同じように見えて実はそれぞれ細かい調整で特徴を変えている、こだわりのホックです。
はずす時の強さが違うホック
たとえば、見た目は全く同じなのに、はずす時に必要な力の強さが違うホック。「並口」「甘口」「固口」と呼ばれる、3つの強度に分けられています。
“ホックをとめた時の強さ”は、モリトがもっともこだわっている部分です。

脱着強度を変えているのは、「ゲンコ」という突起部と、へこんだ中に入っている「リング」という部品です。

ホックはゲンコがリングに引っかかることでとまります。そこで職人が細かい調整を行い、引っかかり具合を調節しています。

一般的な並口ホックのゲンコの型を0.05mm小さくすれば、軽い力ではずせる甘口のホックに。さらに、ゲンコを0.05mm大きく、リングの太さを0.1mm太くすれば、強い力が必要な固口のホックになります。

上質なダウンジャケットなど薄手の生地には力が弱いホック、スポーツウェアなどには強いホックと、用途によって使い分けられています。
音がしないホック
狩猟用の服やベビー服・警察や自衛隊の装備品など、音がすると困るものに使われているのが、極力「音がしないホック」です。
ホックをはずす時に出る音は、リングとゲンコの形を微妙に調整することで変えることが可能。ゲンコにくびれを入れると音が大きくなる仕組みです。

112年連続黒字を達成!
モリトは、さまざまなメーカーの細かい要望に応え、およそ6万種類もの特注ホックを作製。GAPやPOLOラルフローレン、Dior、ZARA、ユニクロなど世界の一流メーカーから、発注が相次いでいます。
ホックにこだわって、創業以来112年間、黒字を継続中のモリト。2019年度の売上げは459億円に達している儲かり企業です。
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