家族のイビキがうるさくて困ったことや、朝起きたら「イビキをかいていたよ」と指摘されて驚いた経験はありませんか。寝ている間にイビキをかく人とかかない人、その違いはどこにあるのでしょうか。
イビキのポイントは「舌の位置」
イビキの原因は、寝ている時に舌がノドの奥に垂れているため。
仰向けで寝ているとき、通常の状態であれば舌は気道を妨げる位置にはありません。そのため、空気はスムーズに気道を通り、肺に入っていくことができます。

しかし、様々な理由によって舌がノドに垂れてしまう場合があります。そうすると気道が狭くなるため空気の流れが悪くなり、狭くなった部分で振動が起こります。

この空気の振動によって発生する音が、イビキの正体です。
では、舌がノドに垂れてしまう原因にはどんなことが考えられるのでしょうか。
舌がノドに垂れる原因は3つ
舌がノドに垂れてしまう原因には、主に3つのものが考えられます。
①肥満
まずは、肥満によるもの。体重が増えると舌も太って重くなることで、自然と垂れ下がってしまう原因に。

②加齢
次に考えられる原因は、加齢によるもの。舌の位置を正常に保つ働きをする「舌筋(ぜっきん)」が加齢によって衰えてしまうことで、舌を自立させることが難しくなりノドの奥へ垂れてしまいます。

③アゴ
3つ目は、アゴが小さいこと。特に、下アゴが小さいとその傾向が大きくなります。
アゴが小さいと、舌を収めるスペースが狭いため舌が後ろに下がることに。

この場合、気道がもともと狭くなっているため、寝る姿勢になるとさらに狭くなってしまいます。
イビキを放置しておくと危険な場合も
さらに、イビキをかく人は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるので要注意です。睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている際に舌が落ちて気道を閉じてしまい空気が全く入ってこない状態を言い、寝ている間に無呼吸が10秒以上の状態が1時間に5回以上ある場合に診断されます。

睡眠時無呼吸症候群は、クリニックなどでの治療が必要です。鼻から空気を絶えず送り続け、その空気の圧力で舌を持ち上げ強制的に気道を確保する「CPAP療法」など、効果的な治療法があります。
簡単!イビキ改善方法
そこまで深刻な状況ではない方は、家庭でできる簡単なイビキ改善方法を試してみましょう。
それは、横向きの姿勢で寝ること。

普段、仰向けで寝ている人に横向きで寝ることを推奨したところ、8割の人のイビキが半減したという効果的な方法です。
それでもクセでつい仰向けになってしまいそう…という方は、部屋を暗くして片側にだけ小さな照明を置いてみてください。

無意識のうちに照明を避けようとしますので、横を向いて寝ることができます。
それでも寝返りを打って仰向けになってしまいそう、という人は思いきって背中にリュックサックを背負って寝ることも有効です。

寝返りの妨げになるので、自然と横向きで寝ることができます。
イビキでお悩みの方も、身近にイビキをかく人がいらっしゃる方も、是非試してみてください。
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