物流を支える配達員、山間部で荷物を運ぶベテランに密着

公開: 更新: TBS Topics


近年、年間約40億個もの荷物が配達されており、今後も増えていくと言われています。それらの荷物を私たちに届けてくれるのが、物流を支える「配達員」。
『ゲンバビト』は、山間部の地域で荷物と人情を運ぶベテラン配達員に密着しました。

ベテラン配達員は、地域の“宅配便の顔”

群馬県にあるヤマト運輸の営業所に所属している櫻井さんは、キャリア26年のベテラン配達員。山間部への配達を担当しています。

群馬県にあるヤマト運輸の営業所に所属している櫻井さん群馬県にあるヤマト運輸の営業所に所属している櫻井さん

「ただ届けるだけではなくてお客様に安心してもらえるように。抵抗なく玄関を開けていただいて、お互い笑顔で会話ができて荷物を受けとってもらえる行動を心がけています」と語る櫻井さん。

「お客様に安心してもらえるように」と配慮している櫻井さん「お客様に安心してもらえるように」と配慮している櫻井さん

地域の人たちからは「宅配便の顔は櫻井さん」と慕われています。

山間部の配達員ならではの苦労と、それを解消するための工夫

櫻井さんが担当する山間部は、建物と建物の距離が離れています。ときには、移動に1時間かかる場合も…。

移動に1時間かかる場合も移動に1時間かかる場合も

そのため、1軒の配達に時間がかかり、全てを配り終えるのには丸一日を要します。

目的の自宅が不在の場合は不在票を投函しますが、その後、櫻井さんが離れたエリアに移動すれば、すぐに再配達できるとは限りません。

細かいスケジュールで動いているため、1軒でも不在があると、時間をやりくりする必要があります。効率的にまわれるよう、「自分に今何ができるか、考えながら仕事をしています」と話す櫻井さん。

例えば、お昼休みのタイミング。食事や家事などの理由で一旦帰宅する家を狙って訪問するのも、工夫のひとつです。

食事や家事などの理由で一旦帰宅する家を狙って訪問するのも工夫のひとつ食事や家事などの理由で一旦帰宅する家を狙って訪問するのも工夫のひとつ

 

日頃からコミュニケーションを大切にしています

円滑に配達するため、櫻井さんは山間部ならではの特別な方法を使うと言います。それは、お客様に連絡をとり、荷物を渡せる場所まで持っていくこと。

お客様に連絡を取り、荷物を渡せる場所まで持っていくお客様に連絡を取り、荷物を渡せる場所まで持っていく

「基本的には、お客様宅に伺って玄関におじゃましてお届けしますが、それができない場合、コンタクトがとれるならお客様に(荷物の到着を)知らせてあげて、あとは指示を仰ぐ。コミュニケーションをとって、お互いに分かり合えたほうがいいと思います」と、櫻井さん。

「コミュニケーションをとって、お互いに分かり合えたほうがいい」と語る櫻井さん「コミュニケーションをとって、お互いに分かり合えたほうがいい」と語る櫻井さん

さらには、家族間の仲の良し悪しも理解し「あそこのお家は、ご本人に渡さなきゃダメ」などを把握しています。

日頃から積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築いているからこそできることですね。

「自分の役目は、荷物を運ぶだけではない」

この地域で23年にわたって荷物を配達し続けている櫻井さんは、「地域見守り」の役目も担っています。

「地域見守り」の役目も担っている櫻井さん「地域見守り」の役目も担っている櫻井さん

これに気付いたきっかけが、自身の病気です。以前、櫻井さんは病気で仕事を1ヶ月半休業。復帰後、地域のお客様が泣いて喜んでくれたり、手を握ってくれたり…とても心配されていたことを知りました。

そのとき、自分の役目は荷物を運ぶだけではないことに気付いた櫻井さんは「お客様に心配させたくない。仕事を続けて恩返ししていく」ことを胸に刻んでいます。

配達員という仕事について、「みんなが通る公道を使って仕事をさせてもらっているので、日々事故なく、お客様の迷惑にならないように気持ちよく配達して、喜んでもらえれば。それでお金もいただけるんですから、最高だと思います」と語ります。

配達員という仕事について語る櫻井さん配達員という仕事について語る櫻井さん

地域に愛される“宅配便の顔”櫻井さん。個々に合わせた臨機応変のサービスや、孤立しがちな地方暮らしを見守るために、これからも安全運転で走り続けます。

あらゆる職業の“現場で働く人”を紹介
ゲンバビト
(CBCテレビ:日曜よる11時30分~)
 

 

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