<仲村トオル>料理は出来立てがおいしいように、ドラマもリアルタイムが一番!

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TBSで放送中の金曜ドラマ『フェルマーの料理』が最終回を迎える。天才数学少年・北田 岳(高橋文哉)が、謎に包まれた料理界のカリスマ・朝倉 海(志尊 淳)とともに、超一流レストラン「K」で、世界中から集まった料理のプロフェッショナルたちと切磋琢磨し、数学的思考で料理という難題に立ち向かう。若きプロフェッショナルたちが本気で挑む青春ストーリーだ。

今回は、朝倉海の料理の師である渋谷克洋を演じる仲村トオルにインタビュー。第1話から登場し、海との密会を重ね続ける…という謎の人物だった渋谷。パリで活躍していた伝説のシェフであることが次第に明らかになるものの…。どこか謎に包まれた人物像。最終話に向けての見どころを、仲村トオルに聞いた。

金曜ドラマ『フェルマーの料理』より仲村トオル金曜ドラマ『フェルマーの料理』より仲村トオル

謎の人物・渋谷が海を見るまなざしに物語のヒントが!?

――伝説の料理人・渋谷克洋とはどんなキャラクターですか?

渋谷の性格は、料理人としてだけではなく、とにかく完全主義者であると感じています。ドラマ序盤は海と高橋光臣くん演じる医師・淡島と3人で、とある場所で会食をするシーンのみが描かれる。この3人以外には聞かせたくないことを話しているからこその、密会なわけです。そのあらましは第8話で判明しましたが、それほどハッピーな内容ではなかった。そんな中でも、3人はつねにより良き未来を考えていくのですが…。

金曜ドラマ『フェルマーの料理』より仲村トオル金曜ドラマ『フェルマーの料理』より仲村トオル

渋谷をコース料理に例えると、デザートや食後酒のような存在。それも、ちょっと辛口の…。いずれにせよ、食事の最後に口の中へ入れるものは、それまでには出なかったもの。言わばデザートには、完成されたメインディッシュ料理の失われた部分を補う役割もあるような気がしています。料理は、お客さんに出された瞬間が完成品、最高の状態で、そこから徐々に劣化していくものだと思います。温かいものが冷めたり、冷たいものがぬるくなったりする。でも人間の中には、料理と違って簡単に劣化することは許せないという気持ちがあったり、それに実際に抗おうとする人もいます。渋谷は「そう簡単にまずくならないぞ」と抗う人間ですね。

――渋谷の注目ポイントはどんなところですか?

渋谷の海を見る目でしょうか。序盤から物語のヒントがあるとすればそこだと思っていました。

金曜ドラマ『フェルマーの料理』より仲村トオル金曜ドラマ『フェルマーの料理』より仲村トオル
 

――撮影現場はいかがでしたか?

海、淡島とのシーンでは、淡島はほとんど上半身裸で食事をしていました。僕も以前、脱いでいる時間の長い役柄を演じたことがあるので(笑)、光臣くんが1カット1カットの合間にも、筋肉をよりよく見せようと、気にしている姿を、微笑ましく見ていました(笑)。

――視聴者へのメッセージをお願いします。

料理はお客さんへ出された瞬間が最高で、その後、少しずつ最高の美味しさから離れていってしまいます。テレビドラマも同じ。ぜひ、“リアルタイムで観る”ということの楽しさを思い出してみていただきたいです。
リアルタイムでテレビドラマを観れば、料理の“出来立て”を食べる感動が味わえるのではないか、と。ぜひ『フェルマーの料理』最終回は、“出来立てを食べる”=“リアルタイムで観る”ことをオススメしたいです。

味覚を失った海にとって、渋谷は味方なのか、はたまた敵なのか。どんな存在なのだろうか?
「北田岳という後継者ができた以上、朝倉海は料理の歴史においてその役割を全うした」と言い放つ渋谷に対し、「僕たちは感覚で通じ合ってます。僕がいれば、海さんはまた料理ができるんです」と言い切った岳。
 “完璧な料理”をつくることができないと料理から離れた海が立ち直るために選ぶのは――?
“料理の真理”を目指す若き料理人たちの物語もついにフィナーレを迎えるが、その高みどのように関わってくるのか。渋谷の視線や行動には最後まで注目する必要がありそうだ。

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