五輪種目に正式決定した『SASUKE』、チーフプロデューサー七澤が語るSASUKEの裏側とこれから

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1997年からTBS系列で放送されている人気番組『SASUKE』。10月には、2028年ロサンゼルス五輪で『SASUKE』を基に考案された障害物レースが採用されることが決定し、話題となりました。

世界で各国版が制作されるなど放送の枠を超えた『SASUKE』の広がりについて、各分野の担当者に裏話などをうかがいます(全4回)。今回はチーフプロデューサーを務める七澤徹に、番組の見どころや展開の広がりについて聞きました。

今年は5年ぶりに新エリアを増設!次世代のスター発掘も期待

ー七澤さんは入社から一貫してスポーツ局に所属していますが、今年初めて『SASUKE』チーフプロデューサーになったそうですね。今、どんな心境ですか?

七澤 『SASUKE』はTBSを代表する番組であるのはもちろん、『SASUKE』を基にしたオリンピック競技ができるなど、放送の枠を越えた番組なので、プレッシャーはありました。セットの規模や予算も、おそらくTBSの番組で一番大きいんじゃないかと思います。もしかしたら他局も含めて一番の大規模番組かもしれません。特にセットはすごいんですよ、あんなセットが人の力で立つんだと驚きました。

ー今大会はいかがでしたか?

七澤 4つのステージを計3日間で撮ったのですが、まさに『SASUKE』という感じでした。スポーツって筋書きがないじゃないですか。出演者の皆さんは一発勝負で1年間かけてきたものを望んでるし、毎回想像を超えてきます。今回もすごくおもしろかったです。

今年は赤字も覚悟で5年ぶりにファーストステージに新エリアを作りました。昨年は40回記念大会だったので、これまでの集大成といった形でしたが、今年は41回大会で新たなスタートを切るという意味を込めています。全貌は放送で明かされます。

それと、番組から次のスターを生んでいきたいという思いがあり、今年は10代の選手を増やしました。41回大会にふさわしく、新たな風を入れるような大会になりました。

ー出場者はどうやって決めているんですか?

七澤 実績から出演を決めている人も何人かいらっしゃいますが、一般の方の枠は毎年オーディションを開催しています。2000人以上の応募があって、書類審査や面接、実技試験を経て、最終的に15人ほど選ばせていただいています。毎年応募してくる人もいれば、一発で出演が決まる人もいます。本当に倍率が高いです。

ーTBSには他にもさまざまなスポーツ番組がありますが、『SASUKE』と他番組との違いはどう感じていますか?

七澤 12月14日に「SASUKE公式BOOK」を発売したのですが、その中で視聴者の方に「SASUKEの魅力」を質問したところ、「毎年、挑戦者一人ひとりの1年の生きざまが見られる番組は『SASUKE』しかない」と答えている方がいて、その通りだなと思いました。出演者の皆さんは、仕事と並行しながら体を作ったりと、本当に1年かけて『SASUKE』に挑んでくれています。ここまで熱量がかかった番組は他にありません。我々もその1年間の熱量に応えないといけないと強く思っています。

それと、ここ数年、僕の同期の杉山真也アナウンサーが『SASUKE』のメイン実況を担当しているのですが、彼は毎年やっているにもかかわらず、準備として過去40大会分の『SASUKE』の映像を全て見直し、その内容をまとめた『SASUKE』ノートを作ってくるんですよ。杉山くんが「挑戦者が命懸けでくるなら、それを伝える方も全てを賭けなきゃ」という気持ちでやってくれているのを見て、僕も熱量をかけなきゃいけないと改めて思わされました。

七澤Pと杉山真也アナウンサー七澤Pと杉山真也アナウンサー

※左:杉山真也アナウンサー

ついに五輪競技に採用!さらなるコンテンツ展開を目指す

ー2028年ロサンゼルス五輪では、『SASUKE』を基に考案された障害物レースを新たに加えた近代五種が実施されることになりましたね。

七澤 これは先輩方が積み上げてきた40回大会分の努力が認められたんだと思います。

余談ですが、僕は大学で馬術部だったんですよ。今回、代わりに近代五種から外されたのが馬術だったので、少し複雑ではありました(笑)。ということもあり、『SASUKE』の責任者としてその瞬間に立ち会えたことに、すごく運命を感じました。

ー今年は高校生を対象にした『SASUKE甲子園』も初めて開催されましたね。

七澤 そうです。今年が第1回大会で、秋に収録を行いました。企画自体は結構前からありましたが、コロナの影響などでストップしていました。今年、再度企画書を出したところ、状況的にも落ち着いたタイミングだったので開催に至りました。

『SASUKE甲子園』は、高校生3人が1チームとなって競い合い、優勝校にはSASUKE第41回大会の出場権を与えるシステムでした。ステージがいくつかあるのですが、3人で力を合わせて競うエリアもあったりして、本大会とは少し違うんですよ。学校の応援団が何十人も来てくれたところもあって、青春ドラマを見ているようでしたね。すごくおもしろくて、本当にやってよかったと思いました。

ーグッズ展開にも力を入れているそうですね。

七澤 そうですね。今年はアーティストのCOIN PARKING DELIVERYさんとコラボして、初めて番組キャラクターを作りました。今年のゼッケンにもワンポイントで入ってるんですよ。関連グッズも出しているので、これをきっかけに『SASUKE』を知ってくれて、ファンが増えるといいなと思っています。

僕が入社した頃の『SASUKE』は少し男臭いイメージがありましたが、本気でやってくれるタレントさんが増えたり、女性の出演者の方が増えたりと、今はちょうどいいバランスになってる感じがしますね。番組スタッフも女性がすごく頑張ってくれています。特に、YouTubeチャンネルやSNSの更新全般を担当してくれているので、すごく力強いです。YouTubeはぜひ見ていただきたいと思います。

ー今後も『SASUKE』のコンテンツ展開に動きはありますか?

七澤 ありがたいことに、いろいろなとこからコラボの話をいただいています。まだ先の話になりますが、番組のファンクラブを作れたらいいなと思っています。レギュラー番組と違って『SASUKE』の放送は年に一度だけなので、ファンの方に忘れられないように、そして1年間楽しんでもらうため、常に何かしなければならない。そこで、ファンイベントをしたり、サカス広場にそり立つ壁を置いたり、YouTubeチャンネルに力を入れたりしています。今後は放送に向けてその熱量をMAXに高めていきたいです。

TBS七澤徹TBS七澤徹

■詳細:
TBS INNOVATION LAND 記事にて

 

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