家庭と仕事を持つ二人が“世界一”を手にするまで
2023年8月に開催された「世界マスターズ水泳」は、歴代のオリンピック選手も出場し、年代別の世界一を争う大会です。
出場した約90か国の選手たちの中で優勝したのは、小谷実可子 選手と、藤丸真世 選手。2位に20点以上の差をつけて金メダルを獲得しました。

二人はオリンピックのメダリストでもあり、小谷選手は1988年のソウル五輪で銅メダル、藤丸選手はアテネ五輪で銀メダルを獲得した経験があります。
世界一を目指して挑戦を始めたのは、2023年1月。本来、代表クラスの選手たちは一日8時間以上の練習を行い、一年の殆どを共に過ごして演技を作り上げているそうですが…

家庭と仕事を持つ二人は、工夫して練習時間を確保する必要がありました。
たとえば、動画を撮影してリモートで練習をするなど、限られた時間を使って演技の精度を高めていったといいます。時には、数少ないプールを使える機会でありながら、そこで練習できるのはたった2時間のみ…ということも。

大会当日は、ギリギリまで振り付けの確認を行い、世界一を手にするために努めていました。
みごと優勝を果たしたのち、小谷選手は「大変だったけど、再高に楽しかった。50歳過ぎても頑張れば成長できるんだなというのは、自分でも驚きでしたし、頑張るっていいことだな。素敵なことだなと(思った)」とコメント。

その後、「人生50からだよ」と続けた小谷選手。それを聞いた藤丸選手は「(人生)まだまだでした」と笑顔で返していました。
TBSで毎週土曜日に放送されている『バース・デイ』では、さまざまな“人生に刻まれた 忘れられない大切な一日”に注目し、紹介をしています。
バース・デイ
土曜ごご5:00~