気球で宇宙旅行!『クレイジージャーニー』岩谷圭介インタビュー

TBS Topics


8月21日放送の『クレイジージャーニー』(月曜よる9時)に発明家の岩谷圭介さんが7年ぶりに出演した。2017年に風船で宇宙を撮影するジャーニーとして登場し、今回は気球による宇宙旅行を目指す起業家ジャーニーとして登場。7年間のチャレンジや気球による宇宙旅行の魅力を聞いた。

宇宙旅行ビジネスは、前回出演された時から構想にあったのですか?

当時からスケールは大きくしていこうと思っていたので、その先に「有人」は考えていましたね。絶対にできるという確信もありました。実際に有人計画が本格化したのは2020年からですが、本当は「えいや!」でやってしまえば1年半あれば十分できます。でも、めちゃくちゃ慎重に進めてきたので3年かかりました。

気球って本当に安全な乗り物なんですよ。事故を起こさない確率で言っても、車は100回走行して99.999%ですが、気球も99.9992%。安全の上にも安全を考えてプロジェクトを進めています。

気球気球

VTRを見ると実験の飛行高度はどんどん高くなっていますが、「6,000mの壁」があるんですね?

確かに大事な6,000mではありますが、クリアできる壁です。私たちはそのための装備を持っていますし、何よりこれだけ実験を繰り返していれば自信もつきます。もちろんその背景にはさまざまな方の協力があります。
(※このインタビューの数日後に、見事6,072mを達成されました!)

ご自身が気球に乗った時の感想を教えてください。

私たちはこれまで無人で約400回、有人で40数回気球を飛ばして写真を撮ってきましたが、やはり実際に自分の目で見る風景と写真は違いますね。私が経験したのは高度1,000mくらいまでですが、不思議な感覚がありました。例えば、山に登って自然の中に身を置くと、日常や住んでいる町から離れていく感じがあると思いますが、それを手軽にやっている感じでしょうか。

今後10,000m、20,000mと上がって空気のない高度まで行くと、「地球から離れていく」という感覚があると思うので、それも楽しみです。

ロケットと違って気球は家族や友達と乗れるのがいいですね。

プロジェクトを進める中で、一人で体験するよりは誰かと行きたいよねっていうのは常にありました。今はまだパイロットと乗客の2人乗りですが、5人乗りがいいのか10人乗りがいいのか、大勢乗って料金が安くなるなら乗りたい人が増えるのか・・・。需要を探りながら進めていくことになると思います。

発明家の岩谷圭介さんインタビュー発明家の岩谷圭介さんインタビュー

宇宙の良さってどんなところですか?

私自身は宇宙は全然いいところじゃないと思っています(笑)。だって食べるものはないし、放射線もいっぱい飛んでいる。ろくな場所じゃないですよ。でも言い方を変えれば、私たち人間がいかにゆりかごの中で暮らしているかを認識させてくれる場所なんですよね。

地球環境を守ろうなんて言うつもりはまったくありませんが、人間はそういう一つしかない(地球という)ゆりかごの中にいる生き物として、大事にしなきゃいけないなとは思います。海外に行くと「日本ってこういう国なんだ」と特徴がわかるように、地球を出ることで地球をより知ることができます。

ご自身が宇宙に惹かれるのもそういう部分ですか?

というよりも、単に地球から出ることで世界が広がっていく面白さですね。その先には地球以外のもっといろいろな広い世界があるので。いずれ人間は軸足をそちらに動かしていくことになりますし、今はその過程にいるわけです。

岩谷技研のホームページで宇宙遊覧体験の募集をされていますが、応募状況はいかがですか?

アナウンスした人数をはるかに超える数の応募をいただいています。私たちはインターネットしかツールを持たないベンチャー企業で、告知はホームページのみ。しかも宇宙遊覧体験はかなり高額な商品です。そこに応募してくださるのは本当にありがたいし、宇宙に対する皆さんの温度の高さを感じています。

番組情報

クレイジージャーニー
毎週月曜よる9時から放送中

PICK UP