JR四国初の本格的な観光列車「伊予灘ものがたり」。観光客たちを惹きつける魅力とは

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JR四国初の本格的な観光列車

「伊予灘ものがたり」は、2014年から運行を開始したJR四国が誇る観光列車。ボディの茜色や黄金色は、愛媛県の伊予灘の夕景や柑橘類をイメージしているそうです。

「伊予灘ものがたり」は、2014年から運行を開始したJR四国が誇る観光列車「伊予灘ものがたり」は、2014年から運行を開始したJR四国が誇る観光列車

2022年においては、乗車人数が約2万6000人・売上げ約2億円・乗車率約9割と、大人気の列車です。

JR四国としては初めての本格的な観光列車であり、「ここでしか走っていない列車を作る」「鉄道車両っぽくないものを作れば、ここにしかない列車になる」といった思いから、車内はレストランや喫茶店をイメージした作りになっています。

車内はレストランや喫茶店をイメージした作りに車内はレストランや喫茶店をイメージした作りに

こちらの列車ですが、松山駅から八幡浜駅の間を、あえて約2時間半かけて走っているそう。これは、同区間を50分ほどで走る特急列車と比べると、非常にゆっくりな速度です。

このようにゆっくり走行するのは、愛媛の山間の景色や美しい海などを見てもらうのはもちろん、地域に住む方のおもてなしを見せるためといった理由があります。

ゆっくり走行する理由の一つ、おもてなしゆっくり走行する理由の一つ、おもてなし

列車のおもてなしをしてくれるのは、四国独特の文化“お接待”にあるといいます。四国八十八ヶ所霊場めぐりなど、長旅をするお遍路さんにお茶・食事・宿までも提供してもてなす…といった文化から、観光で来る人にもおもてなしをする人が多いとのこと。

列車のおもてなしをしてくれるのは、四国独特の文化“お接待”にある列車のおもてなしをしてくれるのは、四国独特の文化“お接待”にある

そうした試みは、実際に乗車した観光客からも好評です。

ちなみに「伊予灘ものがたり」ですが、社員さんメインでデザインやプロデュースを行ったため、コストを抑えて作ることに成功した観光列車だとか。実は全国のJRの中で一番売上げが小さいJR四国ですが、伊予灘ものがたりの人気で、がっちりしていきそうな気がしますね。

TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。

 

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