揚げ物に合う油?ポテトチップス大手メーカーも使う「こめ油」に注目

TBS Topics


菊水堂や湖池屋も使う「こめ油」とは

「築野食品工業(株)」の「こめ油」は、あっさりしていてクセがなく、日本料理や揚げ物に合うという油。

「築野食品工業(株)」の「こめ油」は、あっさりしていてクセがなく、日本料理や揚げ物に合う「築野食品工業(株)」の「こめ油」は、あっさりしていてクセがなく、日本料理や揚げ物に合う

その特徴から、菊水堂のポテトチップスのほか、大手メーカーの湖池屋の商品などでも使われているといいます。

大手メーカーの湖池屋の商品などでも使われている大手メーカーの湖池屋の商品などでも使われている

そんなこめ油ですが、築野食品工業(株)の社長いわく「作るのは結構大変」とのこと。

そもそもこめ油の原料になるのは、お米を精米する時にできる“米ぬか”。そのうちの20%は油分でできているため、それを抽出することで、こめ油になるといいます。

こめ油を作るのは結構大変こめ油を作るのは結構大変

実際に行うとなると、取り除くものが多く、手間もかかるそう。必然的に工程も多くなることから、同社は巨大な工場設備をたくさん揃えており、他社がなかなかマネできないような仕組みになっています。

こめ油の副産物でさらにがっちり

「築野食品工業(株)」の商品は、ほかにもあります。

たとえば、こめ油を作る際に取り出した“あまりもの”を生成し、バニラの香りの原料になる「フェルラ酸」や野菜ジュースなどに使われる「ライスマグネシウム」など、副産物から150種類以上の商品を作っています。

バニラの香りの原料になる「フェルラ酸」バニラの香りの原料になる「フェルラ酸」

お米から作るため、すべて天然素材なのも魅力の一つです。ちなみに2022年は、フェルラ酸だけで約8億円の売上げがあったとか。

いまやこめ油の生産量は年間約4万トン・国内シェアは約5割を占め、会社の年商は344億円ほどにも及ぶという「築野食品工業(株)」。これからもがっちり伸びていきそうな会社です。

TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。

 

PICK UP