外国にはない、しっとりもちもちの「食パン」
意外に思うかもしれませんが、しっとりもっちり食感の「食パン」は日本独自のものだといいます。

食パンが誕生した背景には、以下のような説があります。
欧米人に比べ、日本人は唾液の分泌量が少ないといわれています。そのため、海外の硬めでパサパサしたパンは合わない…という人が日本には多いそう。

こうした点から、やわらかくしっとりとしたパンが日本では主流になっていると考えられています。
そんな日本人ウケする食感の食パンを作っているのが、創立101年を迎える「フジパン」(※2023年3月放送時)。「本仕込食パン」は、もっちりしっとり食感の先駆けともいえるパンです。

開発当時は、会社がパン業界で生き抜くため、他社にはない食パンの特徴を作り、毎日食べる「食パン」のシェアを上げることが目標だったそう。
その解決のためのヒントを求め、全国を探し回るうち、福井県の小さなパン屋さんで“弾力のある ご飯のようなパン”に遭遇します。

その美味しさに感激した開発担当者は、当時のパン業界のトレンドだったサクサクふわふわ食感とは真逆の、しっとりもっちり食感のパンを作ることを決意。それが本仕込食パンの誕生につながっています。
いまや発売以来、約6400億円を売上げているというバカ売れ食パンになった「本仕込食パン」。このような食パンが、実は日本独自のものだったとは驚きですね。
TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。
がっちりマンデー!!
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