約2000年前から存在する壁画に描かれた、「自動車の絵」のナゾに迫る

公開: 更新: TBS Topics


先住民が描いた、“自動車の壁画”

カナダの世界遺産「ライティング・オン・ストーン / アイシナイピ」にある断崖には、約2000年前から刻まれてきたという壁画があります。

これを描いたのは、ブラックフットと呼ばれる先住民たち。驚くべき点は、壁画には自動車なども存在している点です。

壁画に描かれた「自動車の絵」壁画に描かれた「自動車の絵」

この自動車は、20世紀はじめのブラックフットの長老で、最後の絵師であるバード・ラトル長老によって描かれたそう。

壁画は、彼らの歴史を記す年代記でもあります。この地に現れたヨーロッパ人によりもたらされた馬や、19世紀にあったアメリカ軍との戦いなどを描いた壁画も残っています。

19世紀にあったアメリカ軍との戦いの壁画19世紀にあったアメリカ軍との戦いの壁画

鉄砲を使って戦う、当時のブラックフットの様子を知ることができます。

壁画はさまざま見つかっており、最も古いものだと2000年以上前のものになるそう。そこには、ブラックフットの祖先がバイソンを狩る様子が描かれています。

最も古いもので2000年以上前のものが最も古いもので2000年以上前のものが

実は、この世界遺産の名前にもなっている“ライティング・オン・ストーン”とは、“岩に描かれた”という意味とのこと。それをブラックフットの言葉では“アイシナイピ”というそうです。

ブラックフットにとっての“聖なる存在”

先住民ブラックフットの文化を伝える無二の場所として、2019年に世界遺産へ登録された「ライティング・オン・ストーン / アイシナイピ」。

「ライティング・オン・ストーン / アイシナイピ」「ライティング・オン・ストーン / アイシナイピ」

この場所には、壁画のほかにも「フードゥー」と呼ばれる石の柱がいくつもあります。

これらの造形は、自然によってできたもの。ブラックフットたちは、フードゥーを“一つ一つに魂が宿る聖なる存在”だと考えているといいます。

「フードゥー」と呼ばれる石の柱「フードゥー」と呼ばれる石の柱

彼らは、フードゥーと対話をするために、今なおこの地を訪れるそう。はるか昔から紡がれてきたブラックフットたちの歴史は、きっとこれからも続いていくものです。

TBSで毎週日曜よる6時から放送中の『世界遺産』では、このほかにも世界に登録されている文化遺産、自然遺産などの貴重な映像が見られます。

世界遺産

日曜よる6:00~

 

PICK UP