『Get Ready!』世界的パティシエ・辻口博啓氏監修の特注スイーツに隠されたこだわりとは?

公開: 更新: TBS Topics


TBSで現在放送中の妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』。本作は、正体不明の闇医者チームが超人的なオペ技術と法外な治療費でどんな手術も請け負うダークな医療エンターテインメントであり、生きる意味を問いただす異色のヒューマンドラマだ。演出は映画、ドラマ、舞台で幅広く才能を発揮する堤幸彦が担当する。

本作の主人公・波佐間永介(妻夫木聡)は裏の顔が闇医者、表の顔はパティシエで、波佐間の店「カーサブランシェ」には、美しいスイーツが数多く並んでいる。劇中に登場する洋菓子は、スイーツの世界大会で数々の優勝経験を持つパティシエ・辻口博啓氏が自由が丘に店を構える「モンサンクレール」のものだ。
今回は本作でパティシエ監修を務めている辻口氏に、監修ならではの視点や、厳選スイーツのこだわりを聞いた。

――今回、監修することになった経緯をお聞かせください。

以前から、知人のプロデューサーに『何かスイーツ関連のドラマがあったらぜひ辻口さんに監修をお願いしたい』とおっしゃっていただいていたんです。今回ようやく念願叶ったということで連絡が来まして、監修を担当させていただくことになりました。

――監修するにあたり、どんなオーダーがあったのでしょうか?

番組用にオリジナルスイーツも作ることになりまして、主人公の裏の顔が外科医ということで、「“手先の器用な医者が作る繊細なスイーツ”を作ってほしい」というオーダーがありました。天才外科医が作ったということで、注射器でジュレやジャムを出したり、ピンセットを使って飾り付けをしたりと、一風変わったスイーツを目指しました。ただ、前例がないものですから、何が正解かもわからないまま試行錯誤しています。

モレキュールモレキュール

第1話で登場した「モレキュール~分子~」は、分子構造をイメージしたデザインに仕上げました。第2話で松下奈緒さんが店で購入した「ディバインコメディ~神曲~」は、鮮やかな赤色の飴細工がポイントです。

組曲組曲

スイーツは小さくなればなるほど作業が大変になるので、(オリジナルスイーツは)通常よりも、10倍の工程がかかっています。もちろん作るからには、デザインだけでなく、ドラマでは伝わらない味にもこだわっていますので、劇中で當真あみさん演じる水面さんが美味しそうに食べてくださって、本当に嬉しかったですね(笑)。

――オリジナルスイーツを作るにあたり、堤幸彦監督と何かお話されましたか?

堤監督からは「化学変化が起きたようなスイーツ」にしてほしいとオーダーをいただきまして、実際にお会いして、あれこれと意見交換しながら、イメージをスケッチブックに起こしていきました。堤監督との話は楽しくて、その後もどんどん盛り上がってしまい、いろいろなアイデアが出ました。とてもやりがいのある仕事だと思いました。

――ほかにも監修としてこだわった点はありますか?

「カーサブランシェ」に並ぶスイーツが画面に映ったときのスイーツの大きさなどのバランスは難しかったですね。色合いも白の隣には赤や緑など、同じようなスイーツが並ばないように、ディスプレー内の配置にも気を配りました。

カーサブランシェカーサブランシェ

――主人公の妻夫木聡さんにお会いしての印象を教えてください。

妻夫木さんはとても熱心で人間性も素晴らしい方だと感じました。
パティシエの動きはやはり難しいところがありまして、妻夫木さんには包丁の扱い方、お湯のあたため方、金箔のつけ方など、スイーツを作る上での順序や所作を細かく指導させていただきました。

ご本人も「動きが不自然ではないですか?」と、はじめはその難しさに戸惑っていたようでしたが、その流れや、ポイントをすごいスピードで理解されていましたね。
そして、いざカメラが回ると表情がガラッと変わり、指や腕の動きなど、パティシエそのものになっていて、本当に驚きました。今回のような繊細なスイーツ作りが、妻夫木さんの新たな魅力を引き出せていたら、とても光栄です。

番組からのオーダーに瞬時に対応できる辻口氏のインスピレーションは、修行時代に美術館へ通ったり、多くの芸術に触れた経験が活きているという。
劇中に登場する辻口氏の繊細なデザインのスイーツは、ドラマの注目ポイントの1つ。今後の物語の展開とともに、登場するオリジナルスイーツにもぜひ注目してほしい。

※辻口博啓氏の「辻」は、正しくは「1点しんにょう」です。

■番組概要
〔タイトル〕

日曜劇場『Get Ready!』
〔放送日時〕
毎週日曜よる9:00~9:54

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