『Get Ready!』三者三様、個性的な美術セットを大解剖!

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TBSで日曜よる9時から放送している妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』。本作は、正体不明の闇医者チームが超人的なオペ技術と法外な治療費でどんな手術も請け負うダークな医療エンターテインメントであり、生きる意味を問いただす異色のヒューマンドラマだ。演出は映画、ドラマ、舞台で幅広く才能を発揮する堤幸彦が担当する。

今回は物語に登場するパティスリー「カーサブランシェ」や「闇医者チームのアジト」「オペ室」のセットを紹介。美術プロデューサーの岡嶋宏明氏と美術デザインを担当した野中謙一郎氏に話を聞いた。

計算しつくされたデザイン!白が基調のカーサブランシェ

カーサブランシェカーサブランシェ

闇医者チームの天才執刀医、エースこと波佐間永介がオーナーを務めるパティスリー「カーサブランシェ」は、最初は店名が「カサブランカ」だったそう。野中氏は「カサブランカといえば、真っ白な花。そしてカサブランカという地名もあります。土壁の建物が多い街なので、そのイメージでデザインをしました」と教えてくれた。

カーサブランシェカーサブランシェ

クラシカルな壁の店内には観葉植物などが置かれ、ショーケースには美味しそうなケーキが並んでいるが、店舗を借りたのではなく、一から作りこんでいる。岡嶋氏は「視聴者の方が本物のパティスリーと間違えたら僕らの勝ちだと思っています」と。さらに野中氏は「白一色の世界で黒い衣装を着た妻夫木さんが引き立つように全体のバランスを考え、計算してデザインを仕上げています」とこだわりを語った。

カブトムシの羽をイメージしたオペ室の無影灯 

オペ室オペ室

カーサブランシェの地下にはオペ室があるが、「セットを作るのがもっとも大変でした」と岡嶋氏。「最初の打ち合わせで、堤さんがオペ室の上にある無影灯(手術室などで使われる照明)のデザインをスケッチに描かれていたんです。堤さんはカブトムシの羽をイメージした無影灯を描かれていたのですが、それがエースの『Get Ready!』という掛け声で開きながら上に上がっていく仕掛けにしたいと要望がありました。具現化するためにはかなり時間がかかりました」と。

オペ室オペ室

野中氏は「これは大変だぞと思いました。いくつもの専門業者の方と何度も相談し、苦労しながら完成させたので、堤さんが実際にご覧になったとき、とても喜んでいただけたのがうれしかったです」。また岡嶋氏は「スタジオを初めて使用する日の前日に妻夫木さんがオペの練習にいらっしゃったんです。セットをのぞいていらしたのですが、“すごく面白いセットになりましたね”と喜んでいただけました」と教えてくれた。

アジトは、あの有名映画を参考に!?

アジトアジト

同じくカーサブランシェの地下にあるアジトは堤監督の要望で映画『2001年宇宙の旅』に登場するホワイトルームをイメージしたそう。「オペ室もそうですが、やり過ぎてしまうとSFの世界になってしまうので、現実味のある世界にするため、アジトにある机のデザインなどもこだわりました。“レトロな未来館”とでも言うのでしょうか。嘘っぽくならないデザインにするため、当初はとても悩みました」(野中氏)と明かした。

アジトアジト

そんな美術セットについて佐井大紀プロデューサーは「この作品は、エースが“お前に生きる価値があるのか?”と患者に突きつけ、生きる道を考え直すというストーリーが見どころのひとつになっています。CGなどを使い、あまりに現実味のないセットにしてしまうと、物語で一番見せたいヒューマンの部分がボケてしまいます。なので実物のセットを見たときはリアリティがあり、没入できる世界観になっていることに感動しました」と語った。

最後に岡嶋氏は「非常に難易度の高いセットを求められましたが、新しいドラマの美術表現をできたのではないかと思います。闇医者チームがつけている仮面も、それぞれのキャラクターを反映したデザインになっています。ぜひ物語だけでなく、セットや小物にも注目していただけるとうれしいです」と。野中氏は「これまで取り組んだことのない美術表現なので、僕たちとしてもチャレンジ精神があふれるセットとなっています。ヒューマンな部分とともに、セットも楽しんで見ていただきたいです」と語った。

さざまざなこだわりが散りばめられた本作のセットだが、こちらは仮想空間“メタバース空間”でも体験できる。ぜひ公式HPからチェックしてほしい。

■番組概要
[タイトル]

日曜劇場『Get Ready!』
[放送日時]
毎週日曜よる9時~9時54分

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