道路にある“丸い模様”って、何のためにあるのか知ってます?

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道路の“丸い模様”の正体

道路でしばしば見かける“丸い模様”ですが、正式な名前を「Oリング(オーリング)模様」といい、コンクリート坂道の滑り止めとしての役割があるそう。

道路の“丸い模様”は「Oリング(オーリング)模様」という道路の“丸い模様”は「Oリング(オーリング)模様」という

車が坂道を走るとき、その凹みにタイヤが引っ掛かるため、通常のコンクリートの道より滑りにくいとのことです。

通常のコンクリートの道より滑りにくい通常のコンクリートの道より滑りにくい

Oリング模様の大きさは、直径144mm・溝の幅27mm・深さ11mm。これらの数字が、最もタイヤが引っ掛かるサイズだといいます。

Oリング模様の大きさは決められているOリング模様の大きさは決められている

サイズだけではなく、Oリング同士の距離も決められており、横300mm・縦500mmの間隔で設置されています。その理由は、“軽自動車に使われる一番小さなタイヤでも全て当たるように”と計算された結果だそうです。

なんと、道路の模様は手作りで作られていた?

そんなOリング模様を作る会社の一つに、「丸和企画」があります。日本で3社しかやっていないという“パネル式真空コンクリート工法”によって、Oリング模様を年間12万個ほど作っているといいます。

丸和企画丸和企画

実は、道路にあるOリング模様は全て、職人さんの手によって作られています。坂道はそれぞれ形が異なるため、機械で作業をすることができないためです。

ゴムでできたOリングの型と、木の定規を使って、乾く前のコンクリートに形を作っていきます。

Oリング模様は、職人さんの手によって作られているOリング模様は、職人さんの手によって作られている

ちなみに滑り止めに□や△がないのは、コンクリートから型を外す際に失敗しやすいからだとか。

道路の丸い模様にこうしたヒミツがあったとは、驚きですね。

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