進化するアプリ「スタディーポニー」って何⁉ 『ユニコーンに乗って』

公開: 更新: TBS Topics


火曜よる10時から放送中の永野芽郁主演『ユニコーンに乗って』。教育系アプリを手掛ける会社「ドリームポニー」の若きCEOである成川佐奈(永野)が、共同創設者の須崎功(杉野遥亮)や、年上の部下・小鳥智志(西島秀俊)とともに、仕事に恋に日々奮闘する大人の青春物語だ。今回は、劇中に登場する学習アプリ「スタディーポニー」の制作の裏側について、演出補の若江玲奈氏と、美術ディレクターの中川美奈氏に話を聞いた。

前例がないからこそ痛感した生み出す難しさ

佐奈(永野)が、勉強のためもぐりをしていた大学のキャンパスで、功(杉野遥亮)と次郎(前原滉)と出会い、生まれた学習アプリ「スタディーポニー」。佐奈が大切にしているポニーのぬいぐるみをアプリの案内役に取り入れ、ポニーからツノが生えてユニコーン企業になれるようにと、その後3人は教育アプリ会社「ドリームポニー」を起業した。

ドラマの中では、自由に着せ替えをするアバターやメタバース(三次元の仮想空間)が登場する。若江氏いわく、これらを作り出すのは壮大なプロジェクトだったそう。「プロデューサーと監督が思い描いたものを実現させるために、番組の美術スタッフだけにとどまらず、CGチーム、グラフィックチーム、図案系専門の会社など、たくさんの技術を結集させて進めました」。

杉野遥亮、永野芽郁、前原滉、坂東龍汰、青山テルマ、西島秀俊
ドラマの中では天才エンジニアの海斗(坂東龍汰)を中心に開発が進む

アプリの案内役であるポニー先生と、アプリの登場人物となるアバターのデザインは中川氏が担当。アバターは物語の途中で2Dから3Dへと大きな進化をする。「2Dのアバターやポニー先生のデザインは美術スタッフが立ち上げ、それらをたたき台にポニー先生が喜んだりする動きをつけているのはCGチームの技術です」。

さらに「アバターのベースはたくさんパターン出しをして決まりました。キャラクターは頭身でだいぶ印象が変わります。また、目の間隔を広くすると幼く、寄せると大人っぽく見えるのですが、あまり幼い顔立ちだと、ユーザーの年齢を限定した表現になってしまうな、と。アバターは着せ替えをして自分自身のキャラクターになります。髪型や男女の差、どういう服装を当て込んでもはまるように、あえて特徴を出さない方向にしました」とのこと。

スタディーポニーアバター
ドリームポニーの社内の掲示板には、佐奈たちスタッフのアバターが。アプリの中でこれらのアバターが自由に学びを楽しむ
ポニー先生
ぬいぐるみにもなっているポニー先生。実は二足歩行しているパターンや、積木のようなおもちゃっぽいものも検討されたという

佐奈たちがドリームポニーを企業してから、ずっとリリースしていたのが2Dの「スタディーポニー」。その後、小鳥(西島秀俊)と海斗(坂東龍汰)が入社し、改良したものが「スタディーポニーU」になる。3Dになり、友だちとのフォロー機能が追加され、遠くにいる友だちとも一緒に勉強する感覚が味わえるようになった。そして佐奈がさらに目指すものは「スタディーポニーキャンパス」だ。

スタディーポニーキャンパス
ビジコン(ビジネスコンテスト)で発表した「スタディーポニーキャンパス」。遊園地のような楽しい世界観がテーマだ

「スタディーポニーUのときは、アバターは“マイルーム”と呼ばれる自分の部屋にいました。スタディーポニーキャンパスでは、舞台がキャンパスになることでマイルームを飛び出して、スタディーキャンパスというワールドの中を自由に歩き回ることができるようになりました。学習に限らず、英会話スクール、料理教室などの実践的な勉強もでき、自分が好きなときに授業を受けに行けます」と若江氏。

デザインで難しかったのは、ファンタジーな世界を学習アプリに落とし込むバランスだったと中川氏は語る。「親しみやすさは必要ですが、ごちゃごちゃしすぎてしまうとキャラクターばかりに目が行ってしまったり、ロールプレイングゲームのような見た目になってしまったり。学習アプリらしさを出すために、よく見ると科目名の看板が入っていたり、ノートのような下地の上に学習に関する項目を載せたり、シンプルな遊び心の中に学習要素を含めたビジュアルを入れています」。

スタディーポニーキャンパス3D
ドラマの中で海斗が作った3Dのキャンパスのワールド。CGチームの高い技術によって作り出された

“好きなものを好きなときに無料で学べる学習アプリ”、現実にあったら嬉しいものだが、残念ながら実際には存在しない。「架空のものだからこそ、ドラマならではの見せ方として、いいとこどりができています。けれど反対に、架空のアプリだからこそ、参考にできる実在のものが限られてしまい、実際にイメージするアプリをビジュアルとして作り出すのは難しい部分もありました。」話し合いや、やり直しはかなりの回数だったと若江氏は語ってくれた。

ビジコンでデモンストレーションを終え、見事優勝を勝ち取った「スタディーポニーキャンパス」だが、まだデモ段階で完成したわけではない。これからアプリがどうなっていくのか、さらにドリームポニーがどうなっていくのか、ますます今後が見逃せない。

■番組概要
[タイトル]
火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』
[放送日時]
毎週火曜よる10時~10時57分

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