餃子の王将からのれん分けされた「大阪王将」人気の秘密とは

TBS Topics


「大阪王将」は、現会長の父親が「餃子の王将」で修業し、昭和44年にのれん分けして創業した外食チェーン。1番人気の「元祖焼餃子」をはじめ、多くの中華メニューがお客さんに愛されています。

「大阪王将」はなぜ人気?

秘密① あえて昭和っぽいレトロな雰囲気に

大阪王将では、ご近所にある町中華をコンセプトに、2019年からお店を昔ながらのレトロな雰囲気に変更。“気軽に入れる、美味しいお店”を求めるお客さんの人気を集めています。

ご近所にある町中華がコンセプトご近所にある町中華がコンセプト

元々外観は赤と白のモダンな雰囲気でしたが、レトロな黄色と黒の看板に変えたことで街中で目立ち、認知度アップにもつながったそう。
また、店内もあえて昭和っぽいノスタルジックな見た目に変えています。

昭和っぽいノスタルジックな見た目の店内昭和っぽいノスタルジックな見た目の店内

お客さんからは「かしこまらなくていい」「落ち着く」と好評で、お店によっては売上げが3割アップしたといいます。

秘密② チェーンなのに「店舗限定メニュー」がある

大阪王将は、チェーンながらその街に合った店舗独自のメニューもあるのが特徴。
例えば、近所に学生さんが多く住む東長崎店では、炒飯と五目うま煮が一緒になった「馬力飯」というがっつりメニューを提供しています。

その街に合った店舗独自のメニューその街に合った店舗独自のメニュー

そして、“その街に合わせたメニュー”を提供する最たる例が、「武蔵野緑町 栄楽店」。
この店舗では、大阪王将が入る前に惜しまれつつ閉店した人気の町中華・栄楽の名物メニューを5つ、栄楽の元オーナーから引き継いで提供しています。

栄楽の名物メニューを引き継いで提供栄楽の名物メニューを引き継いで提供

ちなみに、メニュー提供時には栄楽の食器を使っているそう。地元のお客さんからも「味も引き継がれていて、地元のお店が残って嬉しい」と好評です。

大阪王将では「生き残るためには、店舗ごとに個性をもった町中華に」という考えのもと、半径500mの地元客を大切にした店舗経営を実施しているそう。店長は最低3年は変えないことから、お店とお客さんとの関係も深まるといいます。
大阪王将の人気には、こうした部分にヒミツがあったのですね。

TBSで毎週日曜日に放送されている『がっちりマンデー‼』では、このほかにもさまざまな企業や業界など経済に関する情報が紹介されています。