名将たちが愛した温泉
① 秀吉お気に入りの名湯
“日本最古の名湯”といわれる「有馬温泉」(兵庫・神戸)。天下人・豊臣秀吉がたいそう気に入り、街を整備。今に続く温泉街の発展に大きく貢献したといわれています。

そんな有馬の湯は、塩分・鉄分を多く含んでいて保湿力が高く、神経痛などに効果があるそう。湯に入った人は「肌がすべすべになるよう」という感想を持つ人もいます。
ちなみに有馬では近年、秀吉が作らせたとされる岩風呂が発見されました。老舗旅館「兵衛 向陽閣」には、秀吉愛用のかんざしも伝わっています。

② 信玄が、敵から隠したかった温泉
“甲斐の虎”と呼ばれた武田信玄も、温泉をこよなく愛したといいます。金を採掘する際に偶然発見されたといわれる「毒沢温泉」(長野・下諏訪)は、信玄が名前を付けたとされています。

あえてイメージの良くない「毒」を名前に付けたのは、敵からカモフラージュするため。
酸化すると褐色に変色する酸性の湯は、神経痛や疲労回復などに効果があるといわれています。

③ 家康が疲れを癒やした“出世の湯”
徳川家康も、湯治を行って戦の疲れを癒やしていました。家康が入っていたのは、現在の「日航亭 大湯」(静岡・熱海)周辺にあった温泉です。

大湯は源泉かけ流しで、湯につかると「シャキッとして、パワーを与えてくれるような温泉」という感想を持つ人も。
家康が愛した温泉は、“出世の湯”とも呼ばれています。

かつて名将たちが疲れを癒やした温泉。私たちも、戦国の世に思いを馳せながら入ってみたいですね。
スポット情報
① 兵衛 向陽閣
兵庫県神戸市北区有馬町1904
② 毒沢鉱泉 神の湯
長野県諏訪郡下諏訪町社7083
③ 日航亭 大湯
静岡県熱海市上宿町5-26
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